皆さん、こんにちは。
今日は、「ニューロプラスティシティ 脳は変わる」という本を読んでいます。
この本では、「ニューロプラスティシティ」、つまり「神経可塑性」が大きなテーマとして書かれています。
「神経可塑性」とは、脳を含む神経系が、外的要因によって、その機能や構造を変化させることを言います。
以前の記事では、「遺伝子は、変えられる」という本を引用し、「蛙の子は蛙」のように、遺伝子は死ぬまで変わらないと思われていたことが、遺伝子解析が進んだ現在、人間の遺伝子は変容することがわかっている、というお話をしました。
その遺伝子と同様、神経系は、私たちが生きている環境によって、大きく変化していくことが、神経科学の進歩によって証明されています。
よく知られているところでは、楽器演奏やパソコンのタイピングなどが、アルツハイマーの抑制に役立つ、といったことありますが、これも、脳の老化に係わらず、神経系の構造が変化していることを示しています。
一方、覚醒剤やギャンブルなどは、脳の報酬系を変化させることで中毒になるため、神経可塑性は、常にプラスに働くわけではないことも、この本で指摘されています。
いずれにせよ、私たち人間は、生まれた時に決まった神経組織が変わらずに育つわけではなく、幾らでも外的な要因で変化することができるのです。
「自分を変えたい」と言う願望があるならば、この「神経可塑性」のプラスの側面を、活かさないわけにはいきません。
これまでの記事でもお伝えしてきた、自己啓発的に言うところの「コンフォートゾーン(自分が心地よいと感じる環境)」などは、正に、コンフォートゾーンの引き上げによって、自身の内側を変化させることに他なりません。
つまり、コンフォートゾーンのようなキーワードは、自己啓発的なマジックワードに捉えられがちですが、脳科学や神経科学的にも証明された方法なのです。
皆さんも、人間の持つ潜在的な能力を知識として受け入れ、この「神経可塑性」を自身の成長に役立ててみてください!
この「脳は変わる!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。