皆さん、こんにちは。
今日は、量子コンピューターの本を読んでいますが、このような本を読むと、コンピューターに関わる仕事をしていながら、基礎ができていないな、と実感させられます。
私は、地道に一つのことに集中して基礎から学タイプではなく、好きなことをかいつまんで、幅広く色々なことをするタイプなので、一つのことがそれなりのレベルに達するまで、時間がかかります。
それ故、多くのことに手をつけているので、最終的には、幅広いスキルを手に入れることができるのですが、この歳になって読書量が劇的に増えてからというものの、自分の基礎の無さを痛感している次第です。
しかし、読書量が増えたことにより、知識のゲシュタルトが大きくなり、一昔前ならば、はっきり理解できなかった概念や基礎知識が、すらすらと頭に入るようになっています。
以前の記事でも書きましたが、コンピューターやインターネットに関わる仕事をしていると、必ず「理系でしょ?」と言われますが、私は、一般的な「理系/文系」の分け方で言えば、全くの文系です。
ですので、数学はおろか、物理なども全く苦手で、今でも得意では無いのですが、幅広い分野について読書をしていると、基礎的な知識が自然と固められ、苦手だった数学や物理などの考え方が見えるようになります。
「見えるように」と表現したのは、知識の幅や深さが増えることで、思考の「抽象度」が高まり、物事を俯瞰(ふかん)する能力が高まるからです。
「抽象度」については、これまでの記事でも説明をしてきましたが、簡単に言うと「情報を取りまとめる概念の度合い」と言えます。
具体的な物事を捉えるには、必ずその物事を包摂する上位の概念がありますが、その概念の度合いを「抽象度」と表現し、それが高次であるほど「抽象度が高い」と表現されます。
「抽象度」の高い思考ができるようになると、私の読書の話のように、幅広い知識が高い位置から「見えるように」なります。
これは、読書や勉強に限らず、ビジネスにも応用できることですが、基礎を固めて、その知識や方法を自分のものとして吸収していくと、次第に、これまでに見えなかったもの、つまり、自己啓発的に言う「スコトーマ(心理的盲点)」に隠れていたものが見えるようになります。
「なぜ、あいつはできているのに、自分はできないんだ」ということがあれば、それは自分の「抽象度」が、「できているあいつ」より低い位置にあり、まだ見えていないものがあるからです。
もちろん、私自身の「抽象度」もまだまで、日々自己研鑽しているところですが、皆さんも「何度やってもうまくいかない」「いつも同じ壁にぶちあたってしまう」ということがあれば、思考の「抽象度」を高めるために、普段気にとめることのなかった知識や、いままで関心のなかった分野の事柄に興味を持つようにしてみてください。
一見関係ないと思う知識も、突き詰めていくと、全ての知識はどの分野にもつながっているとわかり、困難と思っていたことも、なんなく乗り越えられるようになるはずです!
この「思考の抽象度を高めよう!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。