皆さん、こんにちは。
私は、先日、本を紹介した堀江貴文さんのように電話が嫌いなので、今ではかかってくる電話も少なくなり、電話で話すのは家族や仲の良い友人くらいです。
しかし、今日、仕事中にかかってきた電話が携帯電話の番号だったので、やりとりしているクライアントだといけないと思い電話をとりました。
ところが、その電話は、利用しているプロバイダーからの連絡で、「セールスかな?」と思いながらも、とりあえず話を聞くことにしました。
案の定、値下げキャンペーンの営業でしたので、「面倒なので、気が向いた時に変更する」と伝え話を終えようとすると、押せば折れると思ったのか「この電話で手続きをすれば、すぐに申し込めるから」と、しつこく話を続けてきたのです。
正直、鬱陶しかったので、「ITの仕事をしているから、自分で調べればわかる」と言うと、突然ぶしつけな態度になり「じゃあ、申し込みたくなったら、自分で調べてくださいね」というニュアンスの言葉を残し、電話を切られてしまいました。
そもそも申し込む気が無かったので、さっさと切ってくれたのは良かったのですが、かりにも相手は自社サービスの利用者なのにも関わらず、自ら印象を悪くしてどうするのかと、ただでさえ嫌いな電話が、さらに後味悪くなってしまいました。
営業電話をかけてきた女性は、職務遂行のためにセールスをしているので、その行動自体に問題はありません。
しかし、その営業は、「お客をハッピーにさせる」という目的を忘れて、ただサービスを押し売りすることしか考えていませんでした。
以前の記事では、冷たいアイスと熱々のブリトーを平気で同じ袋に入れる店員に驚いた話をしましたが、世の中には、基本的な「思考能力」の無い人があまりにも多く、そのような人に出会う度に可哀想に思います。
電話をかけてきた方は「安くなるんだから、申し込まないなんて馬鹿だ」くらいに思っていたのでしょうが、私は「面倒な手続きをして、時間を無駄遣いする方が損だ」くらいに思っていました。
つまり、その方の視野は「自分の中の常識」にしか届いておらず、最重要事項である「お客」の立場や考え方にまで至っていなかったのです。
このようなことは、営業電話に限らず、ビジネスシーン全般でよくあることです。
多くの場合、自分の売るものが「絶対にお客のためになる」と盲目的に思うあまり、相手がなぜそれを必要としていないかに気づくことができません。
意識の高い皆さんは、普段、何も考えずに行動するということは無いかと思いますが、「自分のサービスがなかなか受けない」とか「営業が全然うまくいかない」ということがあれば、一旦、自分の中の常識を捨て、断られた相手の性格や背景などを考えてみてください。
お客に迎合してまで商品を売る必要はありませんが、今まで行き届かなかった考え方や感じ方を自分に取り込むことで、「スコトーマ(心理的盲点)」が外れ、自らの価値が高まり、どんな相手にも通用する営業ができるようになるでしょう!
この「思考能力を最大化しよう!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。