インターネット回線を変えてみた!

2020年9月20日
Gaming インターネット

皆さん、こんにちは。

以前の記事(「インターネット回線速度を改善してみた!」で、宅内の設備や回線契約を見直し通信速度は改善されたのですが、一部の接続において不具合が解消されないので、回線契約と接続契約、両方とも他社に移行しました。

前回の記事では、ASAHI-NETで1Gbpsのサービスを利用していたと思い込んでいたのが100Mbpsだったということが判明し、プランを変更して速度改善したという顛末がありましたが、ファイル転送やウェブサイト閲覧、動画視聴などは全く問題無いものの、子どもが一生懸命プレイしている「Fortnite」というゲームで極端な遅延が頻発していたため、業者ごと移行するということになった次第です。

いまどきはプロバイダー各社が10Gbpsのサービスを展開しており、1Gbpsのサービスも通常プランとなりましたが、正直、ほとんどの家庭にとっては1Gbpsでもオーバースペックで、2〜30Mbps程度の回線速度があれば、一般的な利用に差し支えはありません。

今回問題であったのは回線速度ではなく、「Fortnite」というゲームにおいて、このゲームが常時接続しているサーバーへの経路に不具合があったという点です。

Fortniteはもはや説明するまでも無く有名になったゲームですが、2020年7月以降のアクティブユーザーが2100万人以上と、その参加人数もさることながら、ゲーム内でSteve AokiやTravis Scottなどがライブをするなど、仮想世界としての反響もなかなかのものになっています。

そのFortniteは基本的にオンラインでプレイするゲームで、Windows、macOS、PS4、XBOX、Switch、iOS、iPadOS、Androidがサポートされているだけでなく、クロスプラットフォームであらゆる端末から一緒にプレイすることができます。

オンライン故、それぞれのユーザーはインターネット上で稼働しているサーバーにアクセスし、ロビーと呼ばれるオンラインの待合所に集まり、プレイヤー同士がマッチングすることでゲームがスタートします。

プレイスタート後もゲーム内での立ち回りはサーバーを介して動作するため、回線速度に遅延があるユーザーは不利になります。

建物などの描画データは端末にダウンロードされていますので、サーバーと常時やりとりしているのはプレイヤーの座標や攻撃の判定のデータ程度で、回線速度についてはせいぜい数十Mbps程度あれば十分です。

しかしながら、速度遅延やサーバーへの経路に不具合があると、画面上でこちらが先制攻撃して相手に当たっているように見えても、「攻撃した」という情報がサーバーに到達する前に、相手側の「攻撃した」という情報が到達してしまい、明らかに先行攻撃してもこちらがやられている、という現象が発生します。

この点について技術的に調べられることは、tracerouteというUNIXのコマンド(Windowsならばtracert)でアクセスしているサーバーへの経路と遅延状況を確認することです。

Fortniteのサーバーは世界の各リージョンに存在していますが、アジアリージョンサーバーのアドレス(ドメイン名)は「qosping-aws-ap-northeast-1.ol.epicgames.com」ですので、このアドレスに対してtracerouteをかけることになります。

Fortniteのサーバー自体は、AWSというAmazonのデータセンターで運用されていますので、tracerouteをかけるとAWSに到達するわけですが、ASAHI-NETからの経路を見ると、AWSやAWS内の経路を辿るタイミングでかなりの遅延が発生していました。

この不具合についてASAHI-NETの技術サポートに確認してもらいましたが、「弊社で確認したところ問題がない」という回答でなんら解決せず、その後も全く解消されなかったため痺れを切らし、NTT CommunicationsのOCNに移行することにしました。

そもそも私はOCNを長い間利用していたのですが、携帯電話キャリアのMVNOのようにNTT以外の事業者に回線利用を解放しはじめた頃、固定IPアドレスが格安で利用できOCNよりも利用料金の安い業者がASAHI-NETだったという理由で、OCNから乗り換えていました。

しかしながら、上記の不具合が解消されず、子どもからしょっちゅう不満を言われる上に、私も性格上と仕事柄、問題のある回線を使っているのはストレスでしたので、再びOCNへの乗り換えに至りました。

個人的には、なんでも大手に傾くのは嫌なのですが、元々全国に敷設された回線を持っているのはNTTですし、日本の回線事業を牽引しているのはNTTですから品質はお墨付きです。

そして、OCNのスムースな対応により一週間で開通に至り、早速、子どもにFortniteをプレイしてもらった結果、ゲーム画面上に表示されるping値も低くなり(低いほど遅延が無い)、しょっちゅう発生していた接続断も解決され、子どものe-sports熱も高まったようです。

回線速度については最大でおよそ400Mbpsと以前よりも少し速くなった程度ですが、ゲームでは特に重要な「上り」速度が「下り」速度より常時速くなったという点は、移行して良かった点です(もっともオンラインゲームにとってですが)。

ちなみに子どものゲームスキルですが、Call of Dutyというゲームにハマっていた時代に、日本人が参加できる初の世界プレイヤーとの大会(アジア大会)に参加し、途中、優勝チームに負けてしまいましたが、結果、ベスト8まで勝ち上がることができました(その時の準優勝は日本のトップチームであるRUSH)。

Fortniteはプレイヤー人口がかなり多いので、なかなか大会上位にあがることは難しいのですが、数千ドル〜数万ドルの賞金を獲得できる大会が頻繁に開催されているので、一度くらい賞金をゲットできるくらいにはなってほしいものです。

私のように(私の子どものように)オンラインゲームの遅延に悩まされている方は、宅内の機器に加えて、回線業者の変更も検討してみると良いかもしれません。


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