皆さん、こんにちは。
私は、毎朝、奥さんを仕事場近くまで車で送っているのですが、道中、車外を見渡しながら「最近、Audiよく見かけるね」と唐突に言われました。
付近にはディーラーが二つもありますし、界隈はAudiがよく走っているのですが、たいして車に興味の無い私の妻が突然そう思ったのは、このところ急にAudiが増えたからというわけではなく、最近、車を買い換えたこともあって、車に視線がいくようになったからなのです(と言っても、しばらくAudiを乗り継いでいるのですが)
当たり前のことを言っているようですが、これは、「人は普段関心のないものを排除する傾向がある」という、人間の性質からきている必然的な現象です。
心理学や自己啓発の本を読まれる方は目にしたことがあるかと思いますが、典型的な例に、子どもに関心の無かった男性が父親になった途端、街に赤ちゃんが沢山いることに気づくようになる、という話があります。
その話と同様、今まで車に関心の無かった私の奥さんも、買い替えをきっかけに意識しはじめたことで、突然、「最近Audiが増えた」と思うようになったのです。
そのように、ふだん意識することのない=重要とみなしていない情報を脳がフィルタリングして排除することを、「スコトーマ(心理的盲点)に隠れている」などと、自己啓発界隈では表現します。
ところで、同様の現象は、インターネット界隈でも、違った角度から遭遇することがあります。
皆さんにも、インターネットで動画やウェブサイトを閲覧した後、さっきまで見ていたウェブサイトの商品広告が表示されたり、YouTubeなどで最近検索したことについてのCMが頻繁に流れる、といった経験があるかと思います。
なぜそのようなことが起こるかと言うと、ウェブブラウザが保存しているクッキーというデータを元に、閲覧履歴を参照したり、保存されたデータを追跡することができるからです。
クッキー自体は、ウェブブラウザ黎明期から存在している技術で、元々は設定やログイン状況を確認する程度の役割でしたが、その後、インターネット検索が重要な役割を担い始めて以降、このクッキーは、ユーザーの行動を追跡する手段として使われるようになりました。
このような行動追跡について、「気味が悪い」とか「個人情報を侵害されている」などと言う人がいますが、私は、逆にこうしたやりかたを、積極的に喜んで享受しています。
もちろん、一線を越えた個人情報の侵害は許容できませんが、ビッグデータと呼ばれる大量の情報データベースやAIを利用して、自分にとって最適な情報がフィルタリングされることは大いに活用すべきであり、インターネット中心の世の中となった現在、こうした技術を否定的に思うことでかえって損をする、と思っています。
又、オンラインではなく、オフラインでも、会員カードなどの利用履歴からユーザーの趣向、買い物や生活サイクルなどの行動履歴が記録され、それらの情報は、利用者の知らぬ間にマーケティングや、広告宣伝に利用されています。
少し前には、SNSなどを中心にTポイントカード排斥のようなことが話題になったり、マイナンバーカード反対のような話をよく目にしましたが、私からすれば、「そんなに知られたくない重要な秘密情報があるのか?」と疑問に思うばかりです。
もし知られたくない情報があれば、インターネット上で入力する方が間違っていますし、そもそも、デジタルでやりとりしている以上、デジタルで防ぐことは可能です。
多くの人は、表層的な情報ばかりに目が行きがちになり、本質的な部分を見ようとしません。
本質を理解すれば、世間的にはネガティブに捉えられていることも、逆に自分のツールとして取り込み、大いに利便性を享受することはできるのです。
私は、最近、マネージメント会社が仲介している案件で、そのマネージメント会社から、あるクライアントの担当者が厳しい性格なので絶対ミスをしないでほしい、と言われました。
ところが、実際、メールでやりとりしてみると、確かに厳しい指摘はされるものの、必要最低限の適確な連絡だけをする「無駄のない人」ということがわかりましたので、「むしろやりやすい」と思い、丁寧に過不足なく連絡をしていると、厳しかった口調も変わり、最後には相手からの感謝の言葉で終えることができました。
オンラインでも、オフラインでも、メールでも、フェイストゥーフェイスでも、表層的な情報だけでは、捉えられないことがあります。
例え、それがネガティブに見えても、その逆を行く視点から物事を観察すると、案外、そうでもないことに気づくこともしばしばです。
その過程には、気づきも多く、多面的な視点を鍛えることで、ぱっと見からは気づくことのできない、成功へのチャンスを発見することもあるでしょう。
どんなことに対しても、逆の視点を持ち、表からは見えない情報を得ることができれば、誰もが見逃していたチャンスもつかむことができる、成功マインドを築くことができるでしょう!
この「逆手に取って築く成功マインド!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。