限られた条件で生み出す潜在意識!

2018年3月20日
自己啓発

皆さん、こんにちは。

つい最近、古い友人が都内に飲食店を開業するということで、その店のサウンドプロデュースを任され、ここ数日、曲選びや編集に時間を割いていました。

サウンドプロデュースと言っても、平たく言えば、単なる「選曲」なのですが、私は長い間、DJをやってきましたので、それを知っていた友人が、「店内のBGMを任せたい」と言ってくれたわけです。

しかし、このところ急に仕事が忙しくなり、曲を選んでいる時間はどんどん減り、落ち着いて選曲している場合ではありませんでした。

曲は、営業時間分の数を選ぶ必要があったため、少なくとも100曲以上は必要だったのですが、幸い、普段からストックしてカテゴリーわけしていた曲が3000曲ほどありましたので、急ピッチで曲のチェックをすることにしました。

とは言え、全てじっくりチェックしていたら、2〜300時間はかかりますので、そんな呑気にはやっていられません。

そこで活かされる私の特技が「速聴(そくちょう)」です。

私は、普段から動画や音声を2倍速で視聴することがあるため、聴くスピードにも慣れていますが、音楽の場合、速度を二倍にするとまったく雰囲気が変わってしまいますので、ここで行うのは、「スピードによる速聴」ではなく、「飛ばし聴きによる速聴」です。

「なんだ、ちゃんと聴いてないじゃないか」と言われてしまいそうですが、私は、「曲の一部をほんの数秒を聴いただけで、全体の曲の雰囲気がわかる」という特技がありますので、この特技を活かして、300時間くらいの試聴時間を、3時間程度に圧縮しようというわけです。

ところで、なぜ、私が、この「飛ばし聴きによる速聴」が得意になったかと言えば、DJのための選曲にアナログレコードを使っていたからです。

いまどきのDJプレイは、オーディオデータによるプレイが主流になり、アナログレコードを使うDJはかなりの少数派ですが、2000年代初頭まではCDやデータでのDJが難しかったため、レコードを使う必要がありました。

当然、レコードは毎月、何十枚と買うことになるのですが、お店の試聴機で、何十枚のものレコードを、いちいちケースから出してプレイヤーに置いて針を落として…、などとやっていると、他のお客に白い目で見られますので、のんびりと聴いているわけにはいきません。

又、クラブなどの現場でプレイ中、急に曲の流れを変えたくなった場合、再生中の曲が終わる前に手持ちのレコードをチェックする必要があるため、急いで曲を探して準備をしなくてはいけません。

しかも、レコードの場合、デジタルと違って前の曲と次の曲のテンポを自動で合わせることができませんので、テンポのマッチング作業も含めると、悠長に曲を探している暇はありません。

そのように、限られた時間で曲チェックをやっている内に、「飛ばし聴き」で、曲の雰囲気や構成がわかるようになり、とっさの選曲ができるようになったのです。

もっとも、このテクニックは、普段の生活ではなんの役にも立ちませんが、このアナログレコードの曲チェックのように、限られた条件で必死で物事を行うと、普段以上の力が発揮されることがあります。

昔から「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」というように、いわゆる「潜在意識」のような力は、追い込まれた時に初めて開花することが少なくありません。

今の時代は、インターネットを中心にテクノロジーが高度に発達し、瞬時に多くの情報にアクセスでき、日常生活を補助してくれる家電が当たり前になり、「何も考えなくても」機械がやってくれる世の中になりました。

私は、基本的にテクノロジー賛成派ですので、そうした利便性はどんどん享受すれば良いと思っていますが、一方で、利便性が当たり前になりすぎると、「何も考えなくても」できてしまうことが当たり前になり、自ら思考して行動することが少なくなります。

当然、追い込まれたり、急を要した行動といったことも少なくなっていきますので、「潜在意識」のような力を開花する機会が減っていきます。

人には皆、「コンフォートゾーン」というものがあります。

「コンフォートゾーン」とは、「自分にとって心地の良い環境」のことですが、言い換えれば、私たち人間の脳が「自分にとって維持すべき」と認識している、最適な状態のことを言います。

つまり、この場合、「何も考えなくても」色々なことが自動的に行われ、それを受動的に吸収することが、自らの「心地の良い状態=コンフォートゾーン」となってしまい、脳はその状態を「最適」とみなして、無意識のうちに思考しない状態に落ち着けようとしてしまうのです。

もちろん、楽できた分の時間は余暇に使えば良いのですが、この状態を無思考に受け入れていけば、最近ニュースなどでも耳にするようになった、「AIの脅威」に本当に呑み込まれてしまいます。

皆さんのように、成功を目指す意識の高い方ならば、なおさら無思考に利便性を消費していくのではなく、利便性を楽しみながら、それをフルに活用し、より高度な思考や力を発揮していくべきでしょう。

そのために、わざわざ自分を窮地に追い込む必要まではありませんが、少しは「楽をすること」をやめ、思考を引き出すような行為をしてみましょう。

例えば、一日スマートフォンを使わない日を定めてみたり、あるいは、わざと知らない道を開拓しながらGoogle Mapなどに頼らず目的地まで歩くなど、自分に「限られた条件」を付ける行動を気軽に試してみましょう。

やがて、限られた条件で最大限の思考をすることが、自分にとっての「当たり前=コンフォートゾーン」になると、普段以上の力、つまり、「潜在意識」のような力を引き出すきっかけを自ら与えられる脳になり、どんな高いハードルにも立ち向かえる、最強の思考能力を身につけられるはずです!

この「限られた条件で生み出す潜在意識!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。


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