皆さん、こんにちは。
このところ、急に仕事の依頼が増え、同時進行かつ、スピードアップが必要な状況になってきたのですが、非常にタイミング悪く、仕事上、無くてはならないPCが故障してしまいました。
以前は、バックアップ機を並行して使っていたため、片方が故障してもすぐに切り替えられたのですが、この一年ほどは一台にしぼっていたため、止むを得ず、代替機を購入しました。
PC周りと言えば、なんでも無線化が進んでいますので、WifiやBluetoothはもちろんのこと、最近はワイヤレス給電も増え、数年後は、目に見えない電波で身体が蝕まれていくのではないかと心配しています、笑
私自身、無線で済むものはワイヤレス化しているのですが、そうは言っても、まだまだ多くの家電はケーブルから給電しますし、PCならばUSB機器も健在で、なにかとケーブルが増えてしまいがちです。
私は、できるだけモノを減らしてシンプルにしているものの、ノートPCに接続している外部ディスプレイやら、USBのハードディスク、DJ用の機材など、デスクの裏側にはケーブルが溜まりがちですので、このPCの買い換えを機に、デスク周りのケーブルを配線しなおしました。
その「配線」ですが、絡み合ったケーブルの取り回しが終わり、ふと物思いにふけっていると、以前にお話しした「模様替え瞑想」に似ていることに気づきました。
「模様替え瞑想」とは、私独自の瞑想方法ですが、模様替え後の完成イメージを頭の中で描き、それに向かって淡々と作業していると、その内に、ゾーンやフローと呼ばれるような状態になり、頭がクリアになって、色々なアイデアや気づきが降って下りてくるというものです。
「ゾーン」という言葉は、スポーツ選手などの話題で耳にすることがあると思いますが、あまり耳慣れない「フロー」という言葉は、心理学者のミハイ・チクセントミハイが提唱した概念で、ゾーンと同様、周囲のことに気を取られず、無意識に最大限の力を発揮できる超集中状態のことを言います。
「配線」は、一見、ケーブルの取り回しという単純な作業のように思えますが、私の場合、できるだけ美しくケーブルをまとめたいと考えていますので、ケーブル同士が重なった部分の交差の順番に気を遣い、長さが余った部分を結束バンドのようなもので束ね、デスク天板に見えるケーブルは最小限にするなど、いかに自分の満足いく配線にできるか、じっくり考えながら、作業を進めます。
そのため、まずは、どうケーブルをまとめようかと頭の中でイメージし、完成形ができあがったところで、一気に淡々と作業していきます。
頭の中は、「早く完成形に近づけたい」という気持ちで一杯ですので、無心に作業が進み、次第に、前述の「フロー」状態になり、気持ちの良い集中状態とともに、配線と全く関係の無いアイデアが突然浮かんだりするのです。
ですので、皆さんにもぜひ「配線瞑想」をオススメしたいところですが、そもそも配線が好きな人もそういないと思いますし、ケーブルがごちゃごちゃするほど家電を持っている人も多くないと思いますので、先にお話した「模様替え」であったり、普段気になっていながら手をつけられなかったクローゼットの整理など、「何かを整理する」ことに置き換えても構いません。
そのようにして完成形をじっくりとイメージし、イメージしたゴールに向かって淡々と作業をすることは、マインドのトレーニングにも、非常に役に立ちます。
私は、普段、仕事に着手する前、「いかに手抜きするか」について、じっくり考えます。
「手抜き」と言っても、「テキトー」という意味ではなく、「限られた時間で質を落とさず、できるだけ早く終えるための、余計な作業の排除」を意味しています。
一方で「とりあえずやってみる」ということも、著書やブログなどでもお伝えしていますが、ゴールやプロセスがある程度見えているものについては、とにかく無駄な工数を減らすことに力を使います。
何も考えず場当たり的に進むと、やがて絡み合った配線のように、どれがどこに向かっているのか分からなくなり、「余計な作業」が増えることにつながりかねません。
私が配線する前に完成形をイメージするのは、ただでさえ、あちこちへ向かっているケーブル整理に頭を使うのに、場当たり的に取り回して失敗し、余計なやり直しをするのが嫌だからです。
何かをする際、事前に頭で完成形やその近道をイメージできるようになると、どんなことでも、即座に自分のやるべきこと、目指すべきゴールが明確になり、常に、情報の整理と作業の効率化が図れるようになります。
「新しいことをしようとすると、考えるのが嫌で思考停止してしまう」「作業の途中で、頭が混乱してしまいがち」といった経験がある方は、「配線瞑想」あるいは、それに代わる、「完成形のイメージ」「プロセスの効率化」がトレーニングできることに、チャレンジすることをオススメします。
皆さんの時間は有限です。その有限な時間をいかに効率よく使い、自らの価値を凝縮して提供することができれば、やがて「自身の価値」を高めていくことができるでしょう!