皆さん、こんにちは。
私は、1990年にDJを始めたため、現在主流であるCDやデータでなく、レコードをプレイしていたのですが、以前にお話したように、ストックされた大量のレコードを処分すると決め、ここしばらくは、デジタルでリリースされていない曲をPCへ取り込むという作業を、ひたすらに行なっていました。
そして、ようやく一つのジャンルの取り込みが終わったので、500枚程度のレコードを買取に出したのですが、その買取価格は、なんと、わずか28,000円でした、笑
売却したレコードのほとんどはハウスミュージックでしたが、大して価値がつかないことは分かっていたため、「むしろラッキー」くらいに思えたものの、投じた金額が50万円程度だったことを考えると、音楽の価値は目減りが激しいと感じます。
買取リストを見ると、500枚中、半分以上は買取価格が付かず、残り半分のほとんどは数十円程度でしたが、レアだと思っていたいくつかのレコードが無価値だった一方、なぜか、100円で買ったレコードが数千円になっていたりと、価値基準というのは意外にわからないものだなと思った次第です。
その「価値」について、私は、著書やブログなどで、「自分の価値を高める」ということを強調してきましたが、このレコードの買取価格のように、いくら自分で価値が高いと思っていても、それが他人にとっての「価値」になるとは限らないということがあります。
私が、フリーランスのような独立した立場にいる場合、「自分の価値を高める」ということが特に重要であると考える理由は、会社員や公務員などと違って、自分の収入を誰かが保障してくれることが無いからです。
もっとも、公務員はさておき、会社員であっても、努力が足りなければ昇給することはありませんが、それでも、雇用されている限りは、一定の給料の支払いが保障されます。
それに対して、フリーランスや独立起業家の人々は、自分で顧客を開拓し、自ら収入経路を作らなくてはいけませんので、そのために「自分の価値」を認めてもらい、それに値する対価を得る努力が必要になります。
又、会社員のように上司が働きぶりをチェックしていて、定期的に昇給のチャンスが訪れるわけではありませんので、さらなる収入を目指すのであれば、それに見合った「価値」を提供しなくてはいけません。
更に言えば、事業を継続する以上、同じことだけをしていては競合に侵食される可能性がありますので、常に新しい価値を生み出し、その価値を理解してくれる市場を開拓しなくては、明るい未来はやってきません。
これも著書やブログ、メルマガなどでお伝えしていることですが、その「自分の価値を高める」一貫として行うべきこととして必要なのが、「自分の引き出しを増やす」ということです。
私自身について言えば、冒頭でお話したDJだけでなく、DTP、デザイン、プログラミング、ネットワーク/セキュリティ、サーバー/システム、動画・音楽編集、ライター、翻訳、電子出版、コンサルタントなど、多岐に渡る分野をかじってきましたので、結果的にそれらが連鎖し、色々な業界・業種で仕事を得ることができました。
とは言え、色々なことに手を伸ばしてきたのは、単に興味関心があったからであって、初めから、それらの分野で一儲けしようと思っていたわけではありません。
色々と興味関心を広げている内に、ふとしたきっかけで、仕事のオファーをもらうチャンスをゲットし、そこから、まっとうな生業として成立するようになったのです。
しかしながら、運が悪ければ、単に「趣味や関心が多いだけの人」で終わって、お金を得るまでには至らなかったかもしれません。
それでも、それらが仕事につながったのは、自分の気持ち・関心に従ってアンテナを張っていた結果として、その価値が見出され、必要とされるチャンスに出会えたからです。
誰もがやっていることは需要がはっきりしていますが、そうした分野は競合も多く、誰もがやっている以上、衰退するスピードも速いため、その中で生き残ることは非常に困難です。
長く生き残り、自分の価値を高めていくためには、「見えない需要」をゲットするために、そのチャンスを虎視眈々と準備しておく必要があります。
私のように(十数年以上前は珍しかった)DJでなくとも、自分の興味関心に幅をもたせ、色々なことに手をつけておくことで、チャンスの幅も広がり、それをモノにする確率が格段にアップします。
皆さんの働く業界がどんなジャンルであれ、見えない需要は、必ずその外側にありますので、自分の居場所に留まらず、自らの領域を広げていけば、誰もが気づかない大きなチャンスを獲得することができるでしょう!