変えられる自分と変える自分!

2018年2月5日
自己啓発

皆さん、こんにちは。

今日は、年度末も近いということで、あるクライアントとの打ち合わせだったのですが、数年後に廃業することを知らされていたため、「おそらくは契約についての話だろうな」と思いながら、クライアントを訪れました。

そして、案の定、廃業日に向けての相談だったのですが、打ち合わせは、特に暗い雰囲気で終わることなく、残り期間の円満なおつきあいを約束して、帰途につきました。

打ち合わせの場では、先方が申し訳なさそうに頭を下げて話を進める一方、私は、にこやかな表情で、お金の話は淡々と済ませ、「こちらこそ、ありがとうございます」と返事をして、未来につながる別の話を提案し、最後は呑み会の話まで取り付けて帰ってきたのです。

もっとも、これまでいただいていた仕事が減るわけですから、色々と心配しなくてはいけないのですが、なぜだか清々しい気分で家路につくと、その午後には、以前つきあいのあったクライアントから久しぶりの連絡があり、「また、仕事をお願いしたい」という電話がかかってきたのです。

更には、別の仕事仲間からも月次契約についての連絡があり、普通ならば、暗くなる話で始まった一日が、あっという間にハッピーな一日に変わってしまったのです。

もちろん、これは結果論にすぎませんが、私は、このところ自分に変化をもたせようと思い、人に対する接し方や考え方を変えるようにしていました。

私は、もともと人と話すのが苦手で、なかなか愛想よくできない上に、黙っていると強面(こわもて)に見られて、相手から積極的に話しかけられるような存在ではありませんでした。

その後、クラブでDJイベントをオーガナイズするようになってからは、集客のこともあって人と話すようになりましたが、「にこやかに愛想よく」というのが上手くいかないことも多かったのです。

私は、このところ忙しく、色々と考えることが多かったこともあって、表情はもとより、人に対する態度も硬かったので、「どんなことにもにこやかに、暗い話もポジティブに返そう」という向きへ、思い切りシフトすることにしました。

これが功を奏したかどうかは、結果論でしかありませんが、冒頭でお話ししたような一連の因果関係は、少なくとも「縁」によるものではないかと考えています。

私は、どんなことも「袖すりあうも多少の縁」だと思っており、関わる相手が、仕事相手であれ、赤の他人であれ、私たちは「縁」によって生かされていると思っています。

これは、仏教で言うところの「縁起」という考え方ですが、「縁起」とは、全ての事象が、そのつながりである「縁」によって存在させられており、「縁」無くしては存在することも無い、ということを意味しています。

わかりやすく言えば、いくら自分の意思が存在していても、(物理的にはあり得ないことなのですが)周りの人や物事と関わることが無ければ、自分は無いも同然ということです。

つまり、この「縁起」に基づいて先の話を考えれば、私が「自分を変える」と思った瞬間に、周りの人間との「縁」も変わり、その先の未来は変わったとも言えるわけです。

逆説的に考えれば、「自分を変える」と思って行動を変えた自分は、その周りにいる人間によって「自分が変えられている」(他人によって評価されている)ことになりますので、例えば、「自分の評価を上げたい」といった自己中心的な考え方をすれば、意に反した未来になることにもなります。

ですので、自分の未来を変えたいと思った時、利己的な発想よりも、利他的な視点で考えた方が、本来、自分が望んでいた状態になりやすいのです。

私の場合であれば、「自分の表情や態度によって、相手に嫌な思いをさせたくない」という考えが起点であって、「にこやかにして自分を良く見せたい」という理由で、行動をしたわけではありません。

前述のクライアントとの話をポジティブに捉えるとすれば、私に対して申し訳なく思っているクライアントを、私のちょっとした変化によって明るくさせることができ、その縁が連鎖して、新しい仕事が舞い込んできたとも考えられます。

この「縁」というものは、必ず自分の運を変えることができ、また、自分と意図しない方向に変えられてしまうこともあります。

皆さんが、「自分を変えたい!」と思うことがあれば、まずは、自分に関わる全ての人間について考え、「そのために変えるべき自分の姿」を見つけ、行動に移してみてください!


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