サンプリング文化から得る気づき!

2018年1月27日
自己啓発 音楽

皆さん、こんにちは。

先日、中国における昨今のヒップホップ〜ラップの大流行から、「ヒップホップミュージックが規制される」というニュースが流れて来ました。

但し、記事の要旨は「反体制的な歌詞が問題視された」ということですので、ヒップホップミュージックというよりも、「ラップが規制された」と解釈すべきですが、その辺りの一家言(いっかげん)はさておき、未だ統制が強い中国で「ヒップホップ」という西欧文化が一般的になり、自らの意見が主張できるようになってきたのは、良いことのように思います。

ところで、「ヒップホップ」とは、一般的に音楽のジャンル、あるいは、前述のニュースのように「ラップをしている音楽」のように解釈されがちですが、元々「ヒップホップ」という言葉は、ストリートカルチャーを表す総称でした。

具体的には、1970年代にニューヨークで生まれた、ブレイクダンス、グラフィティ、そして、DJとMC(ラッパー)による音楽、そして、ファッション、これら4つを総称するものであり、音楽だけを指し示す言葉では無かったのです。

私は、1980年代後半からヒップホップミュージックにはまり、その後、DJやダンスを続けて来たのですが、その観点からすると、現在、ヒップホップと括られている音楽の多くはは、全く別の音楽へと変化(進化?)しています。

そもそも、ヒップホップミュージックとは、DJが、ある曲の途中に流れるドラムブレイク(ちょっとしたビート)を、二枚のレコードを使って繰り返し流し、その上でMCがラップをする、という形が基本形態だったのですが、今では、著作権の問題もうるさくなり、機材の進化に伴って、トラック(ラップの裏で流れる音楽)制作は、シンプルなメロディやドラムフレーズを自分で打ち込み、コンピューターで作るのが一般的になりました。

更には、EDM(Electronic Dance Music)と呼ばれる音楽の台頭によって、オーセンティックなスタイルのトラックは少なくなり、ビートのスタイルやメロディーも、電子音主軸のものへと変わったため、そうした音楽が「ヒップホップ」として括られていると、個人的には、「え?」となってしまうのです。

そのオーセンティックなスタイルのトラックは、前述の通り、別の曲のレコードからドラムやメロディを録音して取り出し、それらをばらしたり組み替えて、新しい曲を構成するという、「サンプリング」という手法によって作られていました。

サンプリングの源であるレコード〜音楽は、「元ネタ」などと呼ばれ、インターネットが普及していなかった時代には、「元ネタ」探しが一大ジャンルとなり、多くの「元ネタ」レコードを掘り出し、それらを沢山ストックしていることが、優れたプロデューサーの要素でもあったのです。

私は、この「サンプリング」という手法が、音楽に限らず、どんなことにも応用できると考えており、常日頃から「サンプリング」ということを意識しています。

仕事に関して言えば、どんな職種であれ、多くの人は真似をすることから始め、その後、自分のスキルとして身につけていきます。

それは誰もが行うことですが、私は、自分の仕事や関心のある趣味だけについて真似をするのではなく、自分と全く関係ないようなことに対しても、「何かサンプリングできるものはないか?」と、常にセンサーを働かせているのです。

著書「成功するフリーランス〜年収1000万円は簡単に実現できる」でも、お伝えしましたが、フリーランスのような小さな事業主の場合、企業などと比べると、人的リソースや資金力などで太刀打ちできませんので、競合他社と差別化するためには、自分の「引き出しを増やす」必要があります。

例えば、コンサルタントならば、自分の専門分野があるはずですが、よっぽど特殊な分野でない限り、周りには必ず競合がいます。

しかし、競合がカバーしていないような知識やスキルを身につけていれば、幅広い視点からクライアントにアドバイスができ、様々な要素を加味しながら提案することで説得力も増し、顧客の信頼を得ることにつながります。

あるいは、ウェブデザイナーならば、デザインしかできないよりも、プログラミングスキルを身につけたり、多くの業界の潮流を知っておくことで、どんな案件でも対応できる、マルチなクリエイターとして活躍することができるでしょう。

又、一見、仕事と関係無いように思えることでも、何がきっかけで役に立つかはわかりません。

クライアント/お客さんと、自分の趣味関心がきっかけで意気投合し、仕事に発展することがあるかもしれませんし、常日頃の情報収集が功を奏して、斬新な企画が思いつくかもしれません。

前述の「サンプリング」とは、言ってみれば「いいとこ取り」です。

日頃から自分のセンサーを働かせて、「これはいいな」と思ったものを常にサンプリングし、そのアイデアを組み合わせて再構築できるようになれば、いかなる競合にも立ち向かえる強力な武器となることでしょう。

ヒップホッププロデューサーのように、秘密の「元ネタ」が多ければ多いほど、優れた仕事人として認められ、やがては唯一無二の存在として成功することができるはずです!

この「サンプリング文化から得る気づき!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。


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