皆さん、こんにちは。
年末年始のシーズンも束の間、早くも2月にさしかかろうとしていますが、皆さんは、いかがお過ごしですか?
私の子どもはサッカーでクラブチームに所属し、毎週練習に通っているのですが、年末には、「蹴り納め」などと称して、最後の練習を行いました。
中学にもなると、親が活動に関わることは滅多に無いのですが、我が子のチームの蹴り納めでは、保護者参加型ということで呼びかけがあり、私は、はりきって参加することにしました。
平日の夕方ということもあって、保護者は、私ともう一人だけだったのですが、その日の最後におこなった試合では、「楽しみながら」という名目はどこへやら、子どもたちはガチで試合に臨んできましたので、たいして準備をしていなかった私は、思うような動きができず、子どもたちに迷惑をかけた反省の一日でした、笑
ところで、子どもの試合観戦に行くと、うまくプレイできない子どもの姿を見てやきもきしたり、思わず苛立ちの声をあげてしまう親御さんを、よく見かけます。
経験者ならばまだしも、全くの未経験者である方までが、我が子のプレイに文句をつけたり、苛立ちを露わにしているわけですが、そんな方には、「まずは自分でやってみよう!」と言ってあげたいところです、笑
私は、子どもが小学校の頃、チームの活動を手伝ってきましたので、プレイヤー視点はよくわかっているのですが、観戦に来る保護者の多くは、外野から見える景色と、ピッチに立つプレイヤーの景色の違いを、全くわかっていません。
外野の視点からは、グラウンド全体が見渡せますが、選手としてピッチに立ってみると、意外に視野が狭くなることに気づきます。
又、試合中は、ボールを追ったり、他の選手の動きを気にしながら、自分のポジション取りをしなくてはならず、観客側の、「もっと走れ!」とか、「なんでパス出さないの!」と言った感覚は、選手側に立ってみると、「全くできない」ということに気づかされます(もちろん、優秀な選手は、うまくできるのですが)
観客目線で言えば、選手のプレイを見て、あれこれと勝手なことを言うのも楽しみの一つですが、スポーツ観戦に限らず、多くの人は、経験したことが無いことに対して、自分の視点からしか判断できず、単純な発想で物事を捉えてしまうこともしばしばです。
例えば、お店に行って、「こんなの自分でも作れるよ」などと言う人はよくいますが、そのように言う人のほとんどは、自分で実際にやることはありません。
その商品が良いものか悪いものかはさておき、自分でアイデアを練り、形に落とし込み、商品を企画して店先に並ぶまでには、それなりの努力や苦労が必要です。
しかし、それはやってみて初めて気づくことであり、店先に並んだ商品を見ただけでは、「こんなの自分でも作れる」という発想にしかならないのです。
逆に、「私には絶対できない」と思っていたことが、やってみると意外に自分に合っていたことがわかり、想像していたよりも難しくなかったと気づくこともあります。
いずれにせよ、外で見ている景色と、中から見る景色は、どんな事柄であれ、大きな差があるということです。
皆さんにも、「やってみたいけど、まだ無理そうだし…」と思いながら、なかなかそこに辿り着けなかったり、あるいは、「いつでもできるし、その内やろう」などと言いながらも、やろうとするタイミングがやってこない、といったことがあるかしれません。
頭の中で考えながらも、なかなか一歩先に進めないということが一つでもあれば、とにかく一歩でも、その中に足を踏み入れてしまいましょう。
当然、失敗を経験したり、困難に気づくことがあるかもしれません。
しかし、いずれやろうと思っていたならば、そのような失敗や困難も、「避けて通れないことを、いち早く終わらせた」ことになります。
又、一度、自分の背中を押して、足を踏み入れれば、その瞬間に、コンフォートゾーンが切り替わり、その状況を自分に最適化しようと脳が働き始めます。
「コンフォートゾーン」とは、文字通り、「自分にとって心地の良い環境」のことですが、言い換えれば、私たち人間の脳が「自分にとって維持すべき」と認識している、最適な状態のことを言います。
つまり、脳は、自分の踏ん張りによって突入した新たなゾーンを、自分に最適化しようとするため、その瞬間から、それを「コンフォートゾーン」として確立させようと、頑張りが効くようになるのです。
頭の中で逡巡(しゅんじゅん)して、いつまで経ってもチャレンジしなかったことも、思い切って、足を踏み入れられるようになれば、今度は、あらゆることに対してチャレンジ精神が湧くようになり、その経験が重なることで、やる前から、中の様子に察しがつくようになります。
経験が乏しい自分であれば、実際に必要な努力や困難もわからず、「こんなの自分でもできるよ」という安易な意見で終わっていたのが、場数を踏むことにより、今度は、「こんなの自分でもできる」と、堂々と言えるようになります。
新しい年を迎え、「一歩先に進みたい!」と強い思いがあるならば、ぜひ、外から眺めているだけでなく、思い切って中に入り、いち早く、次のステージへとステップアップしてしまいましょう!
この「外と中の違いに気づくマインド!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。