皆さん、こんにちは。
以前から囁かれていたことですが、2017年11月25日に、Bitcoinの価格(1BTC)が、1,000,000円を超えました。
私自身は、売買で売り切れない端数の現物しか保持していなかったので、爆益ということはありませんでしたが、ボラティリティーがより高くなったので、FXの方では利益を出しやすくなっています。
この状況は、正にバブルなわけですが、先物市場でも本格的なマーケットが続々と参加しはじめ、大手ヘッジファンドも参入してきているため、まさかとは思いますが、誰かが発言していた、1BTC/100,000USDもありえるかもしれません。
ところで、この仮想通貨の高騰で感じるのが、現実世界との貨幣価値の乖離です。
もっとも、Bitcoinは、バブルということはさておき、現実世界では(買い物の手段として)ほとんど流通していませんので、現時点では、単なる投機対象としてしか判断ができませんが、仮にこの勢いで、世の中の貨幣が急速に「仮想通貨」に置き換わった場合、現実世界の貨幣価値の基準が追いつかず、かなりの格差が生まれるのではないかと考えています。
つまり、旧態依然として、いわゆるこれまでのキャッシュ〜紙幣や硬貨にしがみつき続ける層は、貨幣の価値基準が置き換わった頃、「仮想通貨」の価値との乖離にようやく気がつき、モノの価値が(現時点では「高騰」と思われる)「仮想通貨」の価値を基準とした世界に飲み込まれ、あっと言うまに格差が一転するということが考えられるわけです。
それは、日本のような古い体制を固持する社会や、その中で安穏と生きることができる(今のところ)平和な社会にいる以上、なかなか気がつかない問題かと思われます。
このコメントを読んで、「そんなの馬鹿げている」と思われる方が大半かと思いますが、既に、ジンバブエでは自国の通貨や、闇流通していたUSドルに信用を置くことができない状況になり、ジンバブエの取引所では、11月に入り、1BTCが、140万円を超えていました。
他にもジンバブエだけでなく、北朝鮮ですらBitcoinを欲しがっていたり、(現在は国によって規制されていますが)世界一のマイニングファームを持つ中国や、お隣の国、韓国などは、仮想通貨市場をリードしています。
更には、ロシアのような巨大な国でさえ、仮想通貨版ルーブルを作ると発表しており、貨幣世界の流れは、もはや「仮想通貨」へとシフトし始めています。
話を戻しますが、つまり、現実世界の通貨が、仮想通貨に置き換えられることで、バブル〜高騰しているかのように見える価値は、実は、現実世界のインフレを意味していることになり、10,000円で買えていた服が、1,000,000円(1BTC)でないと購入できなくなるかもしれないのです。
実際は、そこまでの開きは無いかもしれませんが、仮想通貨全体へ流入している資金規模と、仮想通貨自体の盛り上がり、拡大から考えると、そのような荒唐無稽と思われてしまうような社会が現実化する日も、そう遠くないかもしれません。