木を見ず森を見よう! Part2

2017年9月7日
自己啓発

皆さん、こんにちは。

最近、すっかりはまっているトレーディングでPCの画面を凝視しすぎているため、目がかなりの疲労気味です、笑

ビギナーズラックに頼ってはいけないと思い、テクニカルなことを勉強中ですが、勝手がわかってきたものの、知識を入れることにより情報に偏り過ぎてしまい、却ってうまくいかなくなっていました。

トレーディングで用いるチャートは、価格の幅を表す細い線(ローソク足)が時間軸に沿って並べられていくのですが、売り買いする際は、主に直近のローソク足を見るため、ただ漫然とローソク足を追いかけていると、自然と視点が狭い範囲に絞られていきます。

しかし、価格変動の予測は、直近のチャートを眺めているだけでは予測できないことがあり、チャート全体、あるいは、過去のチャートを遡って、動きを見る必要があります。

さらに、チャートには、分単位、時間単位、日単位でローソク足の表示を変えることができ、それによって、相場の傾向の見方が変わるため、画面を眺めていると言っても、多角的な視点が必要になります。

私がトレーディングを始めた際は、まともな知識が無く、細かい部分に目をやらなかったため、それが逆に功を奏して、チャート全体を広く眺めることができていたのですが、知識を入れるに従い視野が狭くなり、それに気づかずに、正しく相場を判断できなくなっていたのです。

このトレーディングの話は、他の分野、特にビジネスにおいても、共通している問題です。

どんなことでも、知識や情報を入れることは重要ですが、それらに頼ることで、つい頭でっかちになってしまい、大局的な判断や思考ができなくなります。

特に、具体的な事柄に囚われればとらわれるほど、抽象度の高い思考が失われます。

本ブログで何度かお話ししている「抽象度」とは、簡単に説明すると「情報を取りまとめる概念の度合い」ですが、具体的な情報を知り、更に、それらを包摂(ほうせつ)する上位の概念を知ると、より物事を俯瞰的に捉えられるように、情報を取りまとめる概念が高次になるほど「抽象度が高い」ということになります。

つまり、視点が具体的な部分に凝縮されると、その具体的な知識や事象を取りまとめている上位の情報や視点を持つことができず、いつまで経っても、目の前の問題を解決することができなくなってしまいます。

ですので、このトレーディングにおける「チャート」というものは、実に、抽象度の説明をするために好材料なわけですが、皆さんも、「何をやってもうまくいかない」「いつまで経っても進歩が見られない」と悩んでいることがあれば、トレーディングで言うチャートのローソク足(目の前の物事)だけを眺めるのではなく、より広い時間軸で、視野を全体へと拡大できるよう、一呼吸を置いて、抽象度の高い思考を意識してみてください!

この「木を見ず森を見よう!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。


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