皆さん、こんにちは。
今日は、打ち合わせで外にでかけたのですが、打ち合わせの場所についた時点で、日にちを間違えていたことに気がつき、そのまま帰るのなんなので、下車して散策することにしました、笑
かくして、打ち合わせの予定の場所であった、秋葉原の街を散策することにしたわけですが、かつては「電気街」として、多くの電子ヲタクの聖地となっていた場所も、すっかり様変わりしてしまい、昔の秋葉原を知る私としては、実につまらない街になってしいまいました。
かつての秋葉原は、大型電気店が立ち並び、戦後発展した電気パーツ屋を中心に、マニアックなPCパーツショップ、アニメやゲーム専門店、道端では海賊版映画やソフトを詰め込んだCD-RやDVD-Rが売られ、所狭しと賑わっていました。
歩く人も、どちらかと言えば、いわゆる「ヲタク」な風貌の人が大部分を占め、私のような普通の格好をしている者がPCショップなどで店員に質問すると、「お前が来るところじゃない」と言った顔をされることをもありました(実際、私はPCなどに詳しいので、話すと急に態度が変わりましたが)
そんな秋葉原も、2000年代後半を過ぎた頃から、自作PCの需要が減り、パッケージ版のPCソフトもダウンロード版となり、CDはおろか、映画のDVDもストリーミングにとって代わられ、数々の名店・珍店が閉店となりました。
そして、今の秋葉原は、数店の大型電気店と、細々と開店する電子パーツショップを囲むように、オフィスビルや飲食店が増え、秋葉らしい(?)新しい店と言えば、メイドカフェとメイドリフレ(風俗)が増えたぐらいです。
新しいビジネスシティーとしての機能や、免税家電量販店に集まる外国人向けショッピングとしては成功しているようですが、あれだけユニークな街だったのが、「普通」どころか、実に「中途半端」な街になってしまい、郊外の街と同様、現代の日本のまちづくりの下手さ加減にがっかりしてしまいます。
又、現代の「電脳街」と言えば、中国の深圳(シンセン)ですが、もはや秋葉原とは比べ物にならないくらいの発展ぶり、アンダーグラウンドぶりで、街の機能としてだけではなく、産業の発展という面でも、日本は大分取り残されてしまっていると感じます。
高度経済成長期の日本は、追いつけ追い越せで海外の技術をふんだんに取り入れ、自分たちの技術と昇華させてきましたが、その後、あぐらをかいてきた日本人は、新しい感性を積極的に取り入れようとせず、先人の作り上げた実績にすがりつき、かつて世界一だった多くの技術は、他国の技術発展に抜かされていく一方です。
少し昔に「グローカル(Global+Local)」といった言葉を耳にしましたが、秋葉原という街は、実に、この言葉があてはまる街でした。
精密機械やアニメといった日本が得意とする文化がカオスに混ざり合い、海外の怪しい機械や、最新のデバイスが集まる場所としては、世界一の場所と言えました。
このような世界的に貴重な街や文化を、あっさりと別のものと置き換えてしまうのは、コアな視点、そして、広い俯瞰的視点を全く持ち得ていない人が、発展計画を行なっているからです。
これは、国や行政といったレベルではなく、会社や個人と言った単位でも起こりうることです。
皆さんのような、フリーランスや独立企業家の方々は、大抵の場合、なにかの組織に属しているわけではなく、自ら発想し、それを実行できる環境にいるわけですから、大きな話を言えば、次世代の日本を気づくことができるのは、皆さんのような方々なのです。
物事のコアな要素に気づき、更には、より幅の広い観点から思考することができれば、秋葉原のような街が「改悪」されてしまうようなことはありません。
皆さんも、何かをクリエイトし、新しい物事を提供しているのであれば、多様で立体的な視点を鍛錬することを意識し、自分が気づけなかったことを、いかに見つけるか、強く意識してみてください!
この「「改悪」しないマインドを作ろう!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。