皆さん、こんにちは。
以前にもお話しした「予想どおりに不合理」という行動経済学の本の中に、「先延ばし」についての行動分析が書かれています。
学生を対象にしたこの実験では、3つのレポート提出の期日について、期日を自由に設定させたクラス、最後の期日のみ強制したクラス、全ての期日を強制したクラスに分けた結果、期日を強制したクラスが一番成績が良く、期日を自由に設定させたクラスは一番成績が悪いという結果になったそうです。
これは当然の結果かもしれませんが、筆者の考察として、「先延ばし」の問題を自覚し、スケジュール設定をして締切の「決意表明」をすることにより、自力で「先延ばし」問題を克服できるとしています。
この考察自体も当たり前のことに感じますが、多くの人が「先延ばし」問題を解決できない理由は、締切やスケジュールを設定していなかったり、そもそも「先延ばししない」という決意表明すらできていないことにあります。
とは言え、一人で動くことの多いフリーランスや独立企業家の場合、どうしても自分に甘えてしまい、「決意表明」することなく「先延ばし」の問題に陥ってしまいます。
又、この「先延ばし」の話の締めくくりとして、秘訣は「正しい行動強制手段を見つけること」であるとし、自分の好きなものと、嫌いだけれど自分にとって良いものを組み合わせることで、欲望と成果を結び付け、自制の問題を克服できる、と結んでいます。
私の場合、「正しい行動強制手段」を意識しているわけではありませんが、スケジュールやタスクリストの管理を積極的にできるよう、ツールの最適化をしています。
私は、PCやスマートフォンなどのガジェットが好きなので、さっと開くことができ、いつでも気軽に確認できるツールを使っているのですが、仕事でPCやスマートフォンを使う時間が多く、それらのガジェットをいじるのが好きなので、必然的にタスクやスケジュールをチェックすることができています。
皆さんも、「その場でやらずに後回しにしがち」とか「タスク管理が苦手で仕事がたまる一方」ということがあれば、自分のモチベーションが高まるものや作業と組み合わせて、「先延ばし」にしない自分をビルドアップしてみてください!
この「決意表明で先延ばし予防!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。