皆さん、こんにちは。
割と古い記事(2017年3月)ですが、WIREDに「時代遅れで動きの遅い「会社支給のPC」は、年間19日分の仕事時間を奪っている」というコラムが書かれています。
短い記事なので目を通すことをオススメしますが、このコラムは、多くの会社が時代遅れなPCを使い続けており、それによって一人当たり年間19日分の労働力が失われているという統計を引用し、「労働者は企業よりも先に自己投資が必要である」という結びで記事を終えています。
このブログの読者の方は、フリーランスや独立企業された経営者の方ばかりかと思いますが、様々なクライアントとお付き合いをしていると、大きな企業ほど、必要な機器が長い間リプレースされず、業務に支障をきたしているケースをよく見かけます。
逆に、仕事の内容を時代遅れな環境に合わせるよう要求されるケースもあり、イノベーティブな仕事を求めていながら、古い環境に合わせなくてはいけないのはいかがなものかと、疑問を感じることもしばしばです。
私は、IT系という仕事柄、よく「パソコン買いたいんだけど、どれがいい?」といった質問をされることがあるのですが、最近は「スペックが一番いいやつ」とだけ答えるようにしています。
「説明が面倒」という理由もありますが、パソコンならば「スペックが一番いいやつ」は、最終的に必ず恩恵が大きくなります。
PCのスピードを必要としている仕事でなければ、「一番いいやつ」を買っても、恩恵が無いように感じますが、多くの一般ユーザーは、同じPCを3年から5年は使い続けるため、中・長期的には大きなメリットが発生します。
購入した環境のまま何もアップデートせずに使えば、低スペックなPCでスタートしても問題はありませんが、最近は、マルウェア(悪質なプログラム)やランサムウェア(お金を要求するプログラム)も流行っており、セキュリティを守るために、アップグレードせずには使用できません。
そのようにして、ソフトをアップグレードしている内に、2年目を過ぎたあたりから、自分のPCが遅くなっているように感じます。
これはPCが老朽化しているというよりも、新しいソフトウェアが、最新のスペックに合わせて作られているため、古いPCでは十分な速度で動かすことができないからです。
しかし、初めから「スペックが一番いいやつ」を購入しておけば、「そろそろ買い換えるか」と思った頃まで、まあまあの性能で使用することができるのです。
又、当然、購入時は、最速の環境で使うことができますので、無駄なアイドルタイムを極力減らすことができます。
最近では、スマートフォンやタブレットの高性能化で、PCの需要も減りましたが、この「一番いいやつ」理論は、他のどんな製品、あるいは、サービスにも当てはめられます。
もちろん、安価で便利なサービスや、リーズナルブで十分な性能の製品は存在しますが、多くの人は、初めにケチったために「無駄な時間的・経済的なコストを支払っている」ということになかなか気がつきません。
皆さんのような、フリーランスや独立企業家の皆さんは、一人身で仕事をされている方も多いかと思いますので、無駄なお金や時間の使い方は、ライフバランスを崩すだけでなく、自ら「自分の価値」を下げることにつながります。
お金を使えば良い、ということではありませんが、自分がどれくらい効率的な投資をしているか計測するためにも、何かにお金を投じる際は、「一番いいやつ」理論を適用し、最も自分に効率の良い自己投資を心がけてみてください!
この「惜しみなく自己投資!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。