皆さん、こんにちは。
今日は、子どものサッカー合宿の見送りで早朝から出発し、帰りが渋滞だったこともあって、午後まで疲れ切ってしまい、やる気のでない半日でした。
しかし、夕方の英会話クラスを良い雰囲気で進められたため、終始頭をフル回転させて、わずか40分ですっかりリフレッシュしてしまいました。
私が英会話に通い始めたのは、いわゆるビジネスイングリッシュや、これまでに苦手だった要素をスキルアップしたいと思ったことが主な理由ですが、実際に通い始めてみると、英会話のスキルアップ以外にも大きなメリットがあることに気がつきました。
そのメリットとは、抽象度の高い思考トレーニングに向いているということです。
「抽象度」については、これまでの記事でも説明をしてきましたが、簡単に言うと「情報を取りまとめる概念の度合い」と言えます。
人間は哺乳類であり、哺乳類は動物であるように、具体的な言葉や分類は、それらを位置付ける上位の言葉や分類によって包摂されます。
その度合いを「抽象度」と説明しますが、認知科学や脳科学では、我々が目などの感覚器官で認識している物理空間と、脳の中で言葉や記憶を使って認識している情報空間が連続していると考えられているため、物理空間を包摂する抽象度の高い空間が情報空間だと捉えられています。
私の選択している英会話のコースはマンツーマンなのですが、1レッスンわずか40分しか無いため、できるだけ多くの言葉を発し、頭を巡らせた考えを随時英語に変換し、やりとりしようと、懸命に努力しています。
基本的には教材を元にレッスンを進めるのですが、教材は簡単すぎるので、それ以外の会話を詰め込むために、教材の内容を効率的にこなしつつ、いかにレッスンと関係の無い話に時間を使うか、短い時間で脳を回転させています。
当然ですが、言語は、脳の中で言葉を整理・構築し、音声に変換しますので、抽象度の高い能力が必要とされます。
私は、英会話レッスンで、教材の内容とそれ以外の内容を並行して考えながらクラスを進めていますので、普通にレッスンを受けている人の二倍以上、脳を使っています。
この作業はとても疲れるのですが、終わってみると非常に心地よい疲れで、情報空間で脳を使うことが、いかに良い刺激を与えるか、ということを実感させられます。
今日のレッスンの後は、昼までのだるさが嘘のようにすっきりし、すっかりやる気がみなぎって、活動的になることができました。
私の英会話レッスンのように、情報空間の中で抽象度の高い思考をし続けると、自然と物事を俯瞰(ふかん)できるようになり、細かい物事に気がつくようになるだけでなく、自己啓発的に言うところの「スコトーマ(心理的盲点)」が外れ、これまで脳が認識していなかったことにまで意識が行くようになります。
だからと言って、英会話に行くことをオススメするわけではありませんが、新しい気づきを得たり、脳をアイデアの湧きやすい状態にするためには、情報空間で言葉を捉え、記憶を比較・参照し、情報を整理する訓練が必要です。
私のように、外国語のレッスンを受けたりできればベターですが、そうでなくとも、誰かとちょっとした話題を真剣に議論したり、普段触れることの無い分野の本を読んだりして脳を回転させることで、思考の抽象度を高めることができます。
皆さんも、「最近、発想がマンネリになりがち」とか「もっと新しい視点が欲しい」ということがあれば、多くの言葉に触れ、情報空間で思考する機会を増やす努力をしてみてください!
この「思考の抽象度を高めよう!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。