皆さん、こんにちは。
今日も英会話のクラスがあったのですが、ある表現について、講師の指摘に合点がいかず、ちょっとした議論になりました、笑
ある表現とは、facebookなどのソーシャルメディアや、インターネットにおける何かを表現する際に、「on」を使うか「in」を使うか、という話でした。
私は、「advertisement in faceook」や「in the internet」という表現を使ったのですが、すかさず「on facebook」「on the internet」と修正されました。
前者の例で言うと、「facebookページ上に表示された広告」という意味であれば、「advertisement on facebook」で納得がいくのですが、「facebookというシステムにおける広告」という意図であれば、「advertisement in facebook」なのです。
又、後者については、「インターネット上での活動」のようなニュアンスであれば、「on the internet」でOKなのですが、「インターネットという情報空間における何か」ということであれば「in the internet」とするべきだと考えています。
インターネットは、時折「サイバースペース」などと呼ばれるように、「Space=空間」と捉えられて然るべきなのですが、その講師は、インターネットを「Surface=表面」にあるものと認識していたのです(実際、手元のタブレットをさすりながら、平面にあるものと説明していました)
「on」と「in」の違いを簡単に説明すると、「on」は何かに接地している状態で、「in」は何かの空間の中にある状態です(あくまでもイメージを伝えるための説明です)
私は、インターネットについて圧倒的な知識と経験がありますので、イメージに差があるのは仕方がないのですが、英会話スキルについては、私の実力不足だったため、相手を納得させられるほどの説明ができず、残念な思いをしながら帰ってきました、笑
ただ、一点、気になったのは、その講師が、言葉を操る仕事をしていながらも、情報空間における言葉のイメージができていないと感じたことです。
つまり、コミュニケーションツールとして言語を操れているものの、言葉の周辺にある様々な情報を捉えきれていないということです。
これは、英語に限らず、どの言語にも共通して言えることですが、言葉の持つ意味や、言外にある情報を読み取る力がないと、表層的な意思の疎通しかできず、説得力のある言葉を発することができません。
言語を操る職業に携わっているならば、なおさら必要なスキルです。
しかし、これは、語学講師だけにあてはまることではありません。
言葉の意味を正確にイメージして相手に表現することは、多くの職業にとって必要な能力です。
プレゼンや営業、クライアントとの折衝などで、より説得力のある言葉を発することができれば、商品の価値を伝えるのが容易になり、自分自身がその価値の裏付けとなることができます。
更には、一つの言葉から多くの意味をイメージできるようになると、より「抽象度」の高い思考ができるようになります。
この「抽象度」は、これまでの記事でも説明してきましたが、簡単に言えば「情報を取りまとめる概念の度合い」のように説明できます。
言葉を表層的に捉えていると、例えば、インターネットに関することなら、その裏側で動いているサーバーやルーターなどのハードウェア、その中で動いているプログラムや送信されているデータといった様々な要素がイメージできず、「平たい画面で映し出されている何か」としか認識することができません。
これは、物理空間の事象のみで思考していて、インターネットというものを取り巻く様々な要素にまで意識が働いていないためです。
もちろん、技術的な知識は、専門分野でない限り知ることはありませんが、単にスマートフォンの電源を入れて画面にでてくるもの、としか認識できないと、それが何故画面に表示されるのか、どのように動いているのかということにまで意識が働かず、物理的に認識した情報だけでしか思考することができません。
しかし、物理空間の事象を、脳の中の言語空間/情報空間で思考できるようになると、自然とその周囲にあるものにまで意識が行き届くようになり、具体的な知識を知らなくとも、そのもののイメージが湧くようになります。
つまり、自己啓発的に言う「スコトーマ(心理的盲点)」に隠れていることを認識できるようになります。
「毎回、納得のいくプレゼンができない」とか「いつも相手の言いなりで話が進んでしまう」といったことがあれば、言葉にこだわり、自分の発する意味を意識するようにしてみてください。
より抽象度の高い思考で言葉を表現できるようになれば、最強のマインドで、どんな相手にも自信を持って立ち向かうことができるでしょう!
この「思考の抽象度を高めよう!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。