皆さん、こんにちは。
来週から子どもの期末試験で、「徹夜したほうがいいかな」などと聞いてくるので、睡眠の仕組みと記憶の作られ方について説明し、「夜は睡眠の質をあげて、日中に勉強したほうがよい」と伝えました。
もっとも、中学受験の時に、わざわざ図解を作成して渡したのですが、そのことも、すっかり忘れてしまったようです。
就寝する時間は、「眠くなったら寝る」が一番理想な形ですが、多くの人の生活サイクルから考えると、日が変わる前に床につき、日の出とともに起床するサイクルが最も良いといえるでしょう。
人間は、日中、強い光を浴びることでセロトニンという物質を生成し、夜には、セロトニンの減少と共にメラトニンという物質が生成されます。
メラトニンは、睡眠の質を高める働きをするわけですが、寝る前に強い光を浴びると、セロトニンの生成を再促進し、せっかくメラトニンが増加していたにも関わらず、その状態をリセットしてしまいます。
つまり、現代人の多くは、寝る直前までスマートフォンのような画面を眺め、目を強い光に晒すことで、自ら睡眠の質を低下させているのです。
又、起きている間に蓄積された記憶は、脳の「海馬(かいば)」に一時保存され、睡眠中に「側頭葉(そくとうよう)」にコピーし長期保存するのですが、睡眠の質が低下すると、その効率が悪くなり、「物覚えが悪い」という状態を引き起こしてしまいます。
このように、人間は、睡眠によって得られる恩恵が大きいにも関わらず、多くの人は、そのことを知らずに生活を乱し、自分自身で鬱やストレスの原因を作っています。
皆さんも、「最近、ミスが多い」とか「大事なことをすぐに思い出せない」ということがあれば、良質な睡眠を取り、最高のパワーを引き出す生活サイクルを意識してみてください!
この「良質な睡眠でパワー倍増!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。