R.I.P. Prodigy of Mobb Deep

2017年6月26日
音楽

2017年6月20日、1990年代から活躍していたHip Hopデュオ、Mobb DeepのProdigyが他界しました。

この件に関しては、多くのHip Hopメディアが報じていたので、わざわざ、私のブログで掲載する必要は無かったのですが、その死因が、「Sickle Cell Anemia(鎌状赤血球症)」という、遺伝的な貧血症だったため、この2年ほど重度の貧血に悩まされていた私としては、人ごとには思えず、この記事を書くことにしました。

医学的資料によれば、鎌状赤血球症は、米国内の黒人の10%がこの病気を発症する可能性のある遺伝子を持っているとのことで、アメリカの黒人のルーツであるアフリカの人々は、おそらく、知らされていないだけで、沢山の命がこの病気で失われていると思われます。

Mobb Deepは、ニューヨークのクイーンズ出身のHavocとProdigyによる、Hip Hopグループです。
彼らは、1993年に「Juvenile Hell」というアルバムでデビューし、DJ Premier、Large Professorという、当時から現在に至るまで名プロデューサーと謳われる二人が参加したにも関わらず、売り上げは芳しくなく、2年後の1995年にリリースしたアルバム「The Infamous」の中の「Shook Ones Pt.II」が爆発的なヒットを記録し、その後、Eminemの自伝映画「8 Miles」でフィーチャーされたことにより、米東海岸アンダーグラウンドHip Hopシーンの重要人物として地位を築きました。

映画「8 Miles」を見たことがある方ならば、「Shook Ones Pt.II」のフレーズに聴き覚えがあるかと思いますが、マライヤ・キャリーの「The Roof」でも、この曲のトラックが使用され、Mobb Deep本人もフィーチャーされています(この時代が、マライヤ・キャリーの最も旬な時代でした…)

私は、Mobb Deepの「Shook Ones Pt.II」がリリースされた正にその時にニューヨークにいたため、この曲を初めて耳にした時のインパクトは未だに忘れません。
Brooklynのとあるミュージックショップに立ち寄り、地元の子どもが、この「Shook Ones Pt.II」のフレーズを口ずさんでいる姿を見て、Hip Hopの黄金時代の真っ只中にいることを実感しました。

多くの人にとって、一(いち)ラッパーの死など、どうでも良いことですが、私にとって、思い出の一ページであったMobb Deepについて紹介すると共に、Prodigiyへの冥福を祈ります。

R.I.P. Prodigy


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