皆さん、こんにちは。
私は、10〜20代の頃、HipHopのダンサーだったことがあり、ダンスショーなどにも出演していました。
わかりやすく言えば、EXILEの初期メンバーと同じ世代でしたので、何人かのメンバーは、同じショーに出演しています。
HipHopなどのストリートダンスには、「ダンスバトル」というものがあり、ダンスフロアーの輪の中にダンサーが一人ずつ入って、お互いの技を競い合うことがあります。
このダンスバトルについての、あるダンサーのインタビューの中に、「相手の技を盗み、相手の技を全て出しきったところで、相手にできない技を出す」といったコメントがあり、私は、この理論をダンス以外のことにも応用してきました。
この記事のタイトルである「アーティストのように盗め!」とは、「Steal Like an Artist 10 Things Nobody Told You Begin Creative」という本のタイトルです。
この本には、「クリエイティブになるためには天才である必要は無く、世のアーティストと同じように、アイデアを盗めば良い」といったメッセージが書かれています。
ここで言う「盗む」とは、いわゆる「盗用」とは違います。
「盗用」とは、「パクリ」と分かっていながら、それをオリジナルであるかのように世に出す行為です。
しかし、この「Steal Like an Artist」の「Steal=盗む」という言葉は、ただ盗むのではなく、「躊躇なく盗み、それを自分のアイデアに昇華すれば良い」ということを伝えています。
さきほどのダンスの話も同様で、「相手の技を盗み、自分の中に取り込むことで、新しい技へと転化していく」ということを意味しています。
皆さんの職種によっては、「斬新なアイデア」や「他と違ったデザイン」のような要望を求められることがあるかもしれませんが、どこにも無いアイデアやデザインを生み出すのは、誰にとっても至難の技です。
デザインのような目に見えるクリエイティブでなくとも、ビジネス全般においては「斬新なアイデア」が必要になります。
しかし、無から有を作り出すことは、ほぼ不可能です。
人間の脳は、知識や経験によって思考を作り、「斬新なアイデア」は、これまでに脳が記憶した情報を元に構築されるからです。
皆さんも、「新しいことをやる自信が無い」「センスが無くて人と違うことができない」と思うことがあれば、「アーティストのように盗み」、それを自分の中に取り込んでいきましょう。
初めは「真似」でも、蓄積され洗練された脳の中の記憶は、いつか「斬新なアイデア」と変わり、皆さんのオリジナルな発想へと変わるはずです!
この「アーティストのように盗め!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。