皆さん、こんにちは。
掲題の「SEO」という言葉は、「Search Engine Optimize」つまり、「検索エンジン最適化」の略ですが、2000年代のはじめは、インターネットの知識がそれなりにある人の使う技術的な用語でしたが、昨今は「ネットで一儲けしてやる!」と息巻く、割と普通の方にまで浸透する言葉になりました。
皆さんご存知の通り、SEOとは、Googleのような検索エンジンプログラムに対し、自分のホストするページが検索エンジンにインデックスされるよう(検索結果に表示されるよう)、ページ内のキーワードやコンテンツを最適化することが、主な最適化の作業となります。
検索エンジンのプログラムは、インターネット上のハイパーリンク(ウェブページ内のリンク)を辿り、他のページやウェブサイトを巡回し、それらに含まれる単語や文章構造を読み取り、そのプログラムが稼働するサーバーと呼ばれるコンピューターに蓄積していきます。
検索エンジンの利用者が入力した検索ワードは、その蓄積されたデータを参照し、最も重要とみなされたページから優先的に検索結果へ表示します。
技術的に言うと、単語や文章だけではなく、ウェブページを構成するHTMLコード(プログラムのようなもの)の構造も参照するため、言ってみれば、コンテツ的にもコード的にも「最もインターネットらしい」ウェブページに、高いサイトランク(検索エンジン上の評価)が付けられることになります。
これは、あくまでもインターネット上の話ですが、私たちの脳も、同じように脳に蓄積されたデータを必要に応じて参照し、言葉に変換したり、視覚などの感覚機能を補完するものとして使用されます。
我々の身体でどのようにデータが通信されているかというと、コンピューターと同様、電気信号によってデータが運ばれています。
我々の身体を張り巡らしているニューロン(神経細胞)では、「スパイク」という活動が行われ、目や耳などの器官からのフィードバックを脳へ伝え、脳から器官へと指令を出します。
そのスパイクという通信活動は、一秒間に400回程度しか行われないそうです。
「一秒間に400回」というと、とても高速に感じますが、これは現在のコンピューターと比較するととても小さな数字で、2017年現在のコンピューターであれば、一秒間に何千億回、あるいはそれ以上のデータ処理をすることが可能なのです。
コンピューター以上に複雑な処理をこなす人間の脳が、コンピューターよりも劣る性能でまかなわれているのは、人間自体が進化の過程で最適化されたからだそうですが、その最適化された脳も、そこに保存されるデータを効率的に扱えなくては意味がありません。
検索エンジンが「SEO」と呼ばれる情報の最適化によって最適な検索結果を表示するように、脳内のデータも最適化がなされていないと、それを最適に引き出すことはできません。
「脳のSEO」は、一朝一夕に行えませんが、脳のデータが最適化されることで、アイデアがひらめくスピードや、問題解決能力が劇的に向上します。
この「脳のSEO」をかけるためには、情報のインプットはもちろんのこと、アウトプットも必要です。なぜならば、インプットされたデータは、活用されることがなければ、学習されず、それらが整理されることは無いからです。
アウトプットは、私がこのブログで文章を書くように、単なる情報の外出しだけではなく、不要なデータを捨てることも意味しています。
仕事などで行き詰まったりすると、どうしても頭の中で考えを巡らせ、なかなか抜け出せませんが、それは、脳内のデータが最適化されていないために、「最適な検索結果」が表示されないからです。
皆さんも、「なかなかいいアイデアが浮かんでこない」とか「仕事で失敗すると、すぐに落ち込んでしまう」という方は、この「脳のSEO」を意識してみてください。
読書や勉強による知識の吸収はもちろん、様々な場所を訪れて体験をしたり、それらを家族や友人、ビジネスパートナーとシェアしたりと、インプット・アウトプットをどんどん行って、Googleのような最強の思考能力を獲得しましょう!
この「脳にSEOをかけよう!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。