皆さん、こんにちは。
今日は、「進化しすぎた脳」という本を読んでいます。
この本は、中高生向けの講義の中で、脳の働きや仕組みについて明解に考えていく内容となっていますが、その中で、アルツハイマーに関する説明がなされています。
現在、アルツハイマー、いわゆる認知症は、βアミロイドという物質が、神経伝達を担うシナプスを攻撃することにより発症することがわかっています。
そのβアミロイドの作用点を計測する方法として、神経活動を活発にするグルタミン酸と、放出されたグルタミン酸を再度取り込むグリア細胞の実験について、講師である著者の考えが書かれているのですが、「そのアイディアはどこからくるのか」という聴講生からの質問に対し、「セレンディピティによるものだ」回答しています。
そして、「正しい知識をいかに持っているかどうかで、アイディアを思いつくかどうかも決まってくる」と締めくくっています。
「セレンディピティ」という言葉は、1970年代にイギリスの小説家が考えた造語ですが、偶然をきっかけに幸運を掴んだり、探しているものと別の価値のあるものを偶然見つけることを意味しています。
このことは、科学や研究に限らず、「成功」を目指す、皆さんのようなフリーランスや独立起業家の仕事にもあてはまります。
仕事の経験を積み、知識が深まってくると、アイディアの生まれる速度が速くなったり、ふとしたきっかけで今まで見過ごしていたことに気づくようになりますが、この本の著者も言っているように、「正しい知識をいかに持っているか」が、「セレンディピティ」を起こす大きな鍵となります。
知識の幅を広げ、その知識を深く知ることで、これまでの記事もお話した「スコトーマ(心理的盲点)」が外れ、沢山の気づきが得られます。
「セレンディピティ」はそんなレベルに自分が到達すると、ふとした時にやって来ます。
表題では「引き寄せよう」と書きましたが、引き寄せる源泉は、あくまでも多くの知識と経験によるものです。
皆さんも、斬新なアイディアや、新たな気づきを得るためにも、常日頃から、積極的に未開の知識に関心を持ち、経験のないことにも躊躇せずチャンレンジしてみてください。
そのようにしてレベルアップした皆さんの元には、「セレンディピティ」が必ずやってくるはずです!
この「セレンディピティを引き寄せよう!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。