macOSネイティブGmailクライアント「MIMESTREAM」を使ってみた!

2022年2月27日
macOS インターネット

皆さん、こんにちは。

昨今のコミュニケーションツールと言えば、カジュアルな会話ならSNSのDMやメッセージングツール、趣味やビジネスのサークルならばDiscordやSlackといったチャンネル型ツールが広く使われています。スマートフォン以前の時代は「電子メール」が主で、他に代替手段が無かったというよりも、インターネットの普及率やリテラシーの状況的に、チャットツールを利用しているのはアングラなハッカーかPCヲタクといったところでした。

電子メールは1970年代のARPANET(アメリカの研究機関を結ぶネットワーク)で使われ始めてから今に至るわけですが、ある意味「シンプル」な仕組み故に大きな進化が無く、言ってみればレガシーな仕組みを継ぎ接ぎしながら現在も使われ続けているコミュニケーションツールです。「進化が無く」と言っても、この50年の間には、送受信にいくつかの方式が採用されたり、暗号通信なども適用され、又、メールサーバーを補助するツールとして、SPAMフィルターやウイルス駆除の機能なども開発されています。

今時は上述のようなメッセージングツールの方が即時性や拡張性もあり、より一般的になっていくのかと思いますが、電子メールも暫くは絶滅することなく、そのシンプルな仕組みから、これからも同じような体裁で使われ続けることでしょう。

私はと言えば、メールを主にしているわけでは無いものの、一部の情報収集や仕事の連絡手段には必要不可欠なので、コミュニケーションツールの一つとしては、まだまだ使用頻度が高いと言えます。とは言え、どうでも良いメールのためにメールソフトをチェックするのも無駄な時間が増えるだけですので、余計なDMは徹底的に登録解除し、アカウント登録と紐づいて已む無く受信しなくてはいけないものについては、受信と同時に既読になるようフィルターをかけています。

仕事のメールについては相手ありきですので、いちいち私のアドレスをCcに入れなくてもいいようなメールも仕方なく開いていますが、私から送るメールの場合は、できるだけ簡潔に、かつ、余計な返信が来ないよう先回りして内容を記載しています。

そして、私の能動的な対応だけではどうにもならないのがSPAMメールやウイルスメールですが、これらについては、Gmailのフィルターが非常に優秀なので、今や受信箱には入ることは滅多にありません。逆に、SPAMではないメールがSPAM判定されてしまうことがあるため、時々SPAMフォルダを眺めて「NOT SPAM」ボタンを押す作業を行いますが、これもGmailが学習してくれるため、仕分け作業も自動化されるようになります。

私がGmailを使用しているのは、こうしたフィルター機能にもありますが、バックアップ用のクラウドサービスとして使用しているGoogle Driveの容量が3TBあるため、溜まったメールの容量についていちいち気にせず使用できるためです。ローカルのメールクライアントで直接全ダウンロードしてしまうと、添付ファイルなどが混じっていればなおさら、あっという間にディスクの空き容量を占有してしまうので、あまりよろしくありません。

ちなみに、私が使用しているメールアドレスは自分の取得したドメインも含め、仕事上使わなくてはいけない他のドメインのアドレスもありますが、それらは全てGmail上で送受信しています。

私は、色々なアプリケーションを同時に常駐させておくのが嫌なので、作業用PCであるMacでは、GmailをウェブブラウザーのSafariで開いていました。しかし、これがとてもメモリ喰いで、しばらくするとエラーが表示されて自動受信が止まっていたり、他に開いているタブに影響することもよくあります。かと言って、Apple純正のメールソフトはGmailの挙動がおかしいことがあるので使いたくありません。そういう事情もあり、Gmailは仕方なくSafariで使用していたのですが、MIMESTREAMという良さげなGmailクライアントがリリースされたとのことで、早速使用してみました。

MIMESTREAMは、Neil Jhaveriという方が開発しているアプリケーションですが、彼は11年もの間、メールクライアントアプリケーションの開発を行っていて、その内の7年半はAppleのメールクライアントに携わっていたそうです。そんなメールクライアントとmacOSに精通した方が、SwiftベースのmacOSネイティブアプリケーションとしてGmailクライアントを開発し、かつ、単なるIMAPのクライアントでなく、Gmail APIを使用しているというのですから、試してみないわけにはいきません。

本稿執筆時点では、まだベータ版ということで、オフィシャルサイトにメールアドレスを入力し、ベータプログラムに参加します。すぐにダウンロードが開始されますので、早速インストールしました。

起動するとウィザード的なガイドが表示され、セットアップがスタートします。終了後、見慣れた3ペイン(3列)のウインドウが開き、受信箱を見ると遅延無く既にメールの一覧が表示されています。流石にmacOSネイティブなだけあり、表示や各メールボックスの切り替えも軽快。ショートカットもGmailとApple Mailのいずれかを選択可能で使い勝手も良好です。

動作も安定していてかなりの完成度のため、これでベータとはリリース版が楽しみですが、先にもお話したようにメールはシンプルなものですから、これ以上の機能追加もいりませんし、最新OSへの対応以外、修正も不要でしょう。

私と同じようにmacOSでGmailをメインに使用している方には、とてもオススメなメールクライアントです。


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