freee申告で法人の確定申告をやってみた!

2021年10月27日
インターネット ビジネス 会社経営

皆さん、こんにちは。

お金を稼いでいれば必ず必要になるのが「確定申告」ですが、つい十年くらい前まで、特にフリーランスの方などは、年度末になると計算機片手に領収書の束を広げ、カフェや居酒屋などで経費計算している姿をよく見かけました。

私が一人で仕事を始めた頃はクラウド会計サービスなども無く(そもそもクラウドサービスがありませんでした)、会計ソフトは一端の企業向けのためライセンス料も高額でしたので、エクセルに必要事項をメモして、申告用紙に必要事項を手書きで記入し郵送するか、税務署へ直接出向いて提出していました。

とは言え、初めは白色申告でしたので、貸借対照表などの提出も不要で記入事項も複雑ではなく、書類作成に必要な時間は30分程度です。途中から青色申告に変更しましたが、その頃には会計ソフトを導入していたため、毎月入力しておいたものを年度末に整理するだけで必要書類は勝手に計算して書き出してくれましたので、こちらも申告書類作成は30分程度あれば済んでいます。

法人成りした後も一人で事業をおこなっていますので、会計関連は引き続きなんとかなるだろうと思い自分でチャレンジしはじめましたが、そもそも会計知識の乏しい私は税務処理でやや苦戦しました。

「法人にするくらいなら経理は人に頼めばいいのに」と思われるかもしれませんが、私はよっぽど無理なこと以外は自分でやってみたいタチなので、サービスインしたばかりのfreeeを導入し、自ら会社の経理を行うことにしたのです。それ以前には同じクラウド会計サービスのMoneyFowardを使用していましたが、freeeの方がより細かい機能や法人向けの機能が充実し始めていたので途中でfreeeに乗り換え今に至ります。

freeeを使い初めた頃に私が良いと思ったのは「自動で経理」で、これは文字通り、連携された銀行やクレジットカードのデータを判定して自動的に仕訳してくれる機能です。

バックエンドについて詳しく調べたことがありませんが、おそらくは利用者の仕訳データベースを蓄積してビッグデータ化し、そこから自動仕訳の精度を上げているようです。そのためか、初めの頃はめちゃくちゃな仕訳候補にリストされることがありましたが、数年すると、例えば「スターバックス」などであれば「会議費」、「ENEOS」ならば「車両費」のように、仕訳対象候補が徐々に洗練されていきました。

ちなみに、freeeのようなクラウド会計サービスを使ったことが無い方に説明すると、使用する際はウェブブラウザでログインし、ブラウザ上ですべての操作を行います。銀行口座はもちろん、クレジットカードや電子マネーなどを連携できますので、基本的な収支の入力は、いちいち手動で行う必要がありません。収益レポートから決算書まで簡単に生成でき、「freee人事労務」というサービスでは従業員の勤怠や給与なども管理できます。

見積書や請求書作成なども会計サービス内で行え、freee上からメールで添付送信、あるいは、郵送依頼できますので、手書き作業が不要なのはもちろん、印刷も要りませんし、ボタン一つで相手型に請求書を送付することができます。

現在では、これら機能が次第にアップデートされて、より使いやすくなっていますので、フリーランスのような方であれば迷わず使うべきかと思います。

ただ、問題は法人の経理です。基本的には上記の機能を利用しますので、面倒なことは概ね起こらないのですが、税金の中間申告や確定申告などにおいて計算や自動入力がううまく機能しなかった場合、税務処理についての知識が無いと非常にとまどってしまいます。

私は「自力でやろう」と思ってできないのは悔しいので、必要に迫られながらあれこれ調べ、結果的に必要最低限のことはできるようになりました(やらなければ申告できませんので、笑)。しかし、これまでのfreeeは、決算書作成ができるのに「申告書作成ができない」という、なんとも中途半端な仕様だっため、以前の記事で紹介した「全力法人税」というサービスを使い、申告書作成を別に行なっていました。

この数年は現在の「freee申告」と同等のサービスが税理士向けにのみ提供されていましたが、税理士資格の無い私は使用できず歯痒く思っていたところ、つい最近、一般向けにサービス開始したので早速使ってみることにしました。

料金は年額24,800円。先にお話した「全力法人税」は、初年度のみ21,800円、翌年以降10,000円となりますが、インポートしたデータを一部正しく読み取れなかったり自動入力に誤りがあったりと、やや不満があったので、freee申告の24,800円はとてもリーズナブルに感じます。

freee申告の使用方法は至ってシンプルです。使用開始は、freee会計の「決算申告」から「法人税申告」を選択し「freee申告」のページへ移動、初回アクセス時にはナビゲーションに従って情報入力するだけで基本情報の設定が完了します。

あとは申告書の入力・作成となりますが、freee会計で入力した内容に問題が無ければ、「会計連携」ボタン一発でほとんどの情報が自動入力されます。私の場合、あとから入力する必要があったのは「別表五(ニ)」の税額、「法人事業概況説明書」ニ枚目の情報だけでした。

「全力法人税」と違いガイドブックが用意されていますので、入力項目にやや不安がある場合もガイドを参照して入力できます。この点「基本的なことは自分で調べてくださいね」というスタンスの全力法人税とは違い、金額に見合ったサービスとなっています(他にチャットや電話のサポートも受けられます)。

入力が終わったら申告書作成の作業に移ります。郵送する方は「PDF出力」で生成されたPDFを紙に印刷し、税務署へ郵送するか、窓口へ出向いて提出することになります。

しかし、この「freee申告」でもっとも活用すべきは「電子申告」です。

事前準備として「eTax」「elTax」の利用者登録が必要になりますが、大した作業ではありませんし、この辺りの作業もガイドを参考にできますので、さっさと済ませてしまいます。又、電子申告データ送信時に「電子署名」が必要になりますが、これはマイナンバーカードを使用できますので、取得していない方は作成しておきましょう。又、カード読み取りには「ICカードリーダー」が必要ですので、こちらも対応しているものを用意しておきます。私の場合は、だいぶ以前に購入した、NTT Communicationsの「SCR3310」を使用しました。注意事項として、マイナンバーカードを使用する際にelTaxのデスクトップ版を使い、申告データ送信にはfreee申告ソフトを経由しますので、Windows環境が必要となります。

電子申告の下準備が整ったらfreee申告で「送信チェック」を行い、エラーが無ければ「送信」ボタンをクリックします。freee申告ソフトが起動したら、eTax、elTaxの暗証番号を入力して送信実行、その後、二度ほどマイナンバーカードの署名用暗証番号入力をして送信完了となります。

文字にするとややこしい印象になりますが、実際に画面を見ながら作業すると、実にシンプルで簡単な手順でした。上記作業はすべてPCで行いましたが、スマートフォンでも申告はできるようなので、興味を持った方はそちらも試してみてください。

税理士さんには申し訳ありませんが、これらの作業が年額24,800円+自分の作業時間で済んでしまうと考えると、実にコストパフォーマンスは良いです。翌年以降は、入力ミスが無ければ30分程度で作業が終わりますから、非常に省力化に貢献したサービスだと言えます。

もっとも、「面倒なことは他人に任せる」という方、あるいは、自力ではなんとかならない程の複雑な会計が必要な方は、税理士さんに頼めば良いでしょう。

私は一人で気楽に事業を営んでいますので、この便利なサービスを享受し、一層身軽な経営スタイルを楽しみたいと思います。

ちなみに、私はfreeeの回し者ではありませんが、もし営業担当の方が見ていましたら、アフィリエイトしますので、ぜひお声がけください、笑


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