智慧がもたらす俯瞰的な気づき!

2019年3月26日
自己啓発

皆さん、こんにちは。

このブログでもお話ししていることですが、私は、よく自分の子どもに「知識や経験が多いほど人生を楽しむことができる」と伝えています。

とは言え、経験も浅い中学生にそんなことを言っても「?」という気持ちが半分以上だとは思いますが、このところ、これまで一生懸命話しても見向きもしなかったことに関心を持つようになり、私がぼちぼち話をすると「え、そうなの?」とか「すごいじゃん」などと反応するようになってきました。

もっとも、小難しい勉強の話というよりは、ファッションや音楽のような話題が主なのですが、そんなリアクションをする度に「色々知ると面白いことが増えるでしょ?」と返し、当の本人も「ぼんやり伝わってるのかな?」という程度には理解してきたように感じています。

よく「学校で学んだことなんて社会で役に立たない」と言われますが、そのような意見に賛同できる部分がある反面、私は、どんなに役に立たなくとも、知識こそが人生を豊かにすると思っていますし、知識に基づいた経験によって物事を判断し、様々な事柄を享受できると思っています。

学校教育については、確かに「関心の無い勉強を無理やりやっても」とは考えられますが、どちらかと言えば、子どもに関心を無くさせるような教育体制が良く無いわけで、国や行政の方針や教師の質に依るところが大きいように思います。

ところで、「智慧(ちえ)」という言葉がありますが、この言葉は仏教的なところの「釈迦の悟った真理に従い正しく物事を認識・判断し煩悩を捨て去る力」を意味しています。

つまり、「智慧」を身に付けることにより、世の中の物事を認識し、それらについて判断する力を得ることができるわけですが、世の中の物事についての「知識」や、経験を通じて「知る」ということが無ければ、その「智慧」を身に付けることはできません。

「2001年 宇宙の旅」という映画の序盤では、猿人が道具の使い方を覚えるという象徴的なシーンがありますが、猿人たちは、それまで見向きもしなかった動物の骨を突如手に取り、そのモノに気づいた途端「道具を使う」という知識を獲得し、人類へと進化していきます。

高度に進化した私たち人類も、生まれたばかりの赤ちゃんは、何もできないところから始まりますが、目の前の世界から様々なことを吸収し、言葉を覚え、自らの好奇心によって知識を得ながら成長していきます。

しかし、好奇心に溢れていた子どもも、多くの場合、様々な外的要因によって自らの好奇心を抑え込んでしまい、夢や目標を押しつぶされ、学ぶことの楽しさを知る前に世の中に放り出されることになります。

もちろん、そうして大人になったとしても、幸せに暮らし、経済的に成功する人はいますが、ほとんどの人々は、「知らない」ことによって本来得ることできるはずの楽しみを享受できず、あるいは、社会において搾取される側になってしまうことさえあります。

以前の記事で「心理的盲点」の話をを何度かしましたが、人間の脳は、例え視野に入っていたとしても、大脳辺縁系のフィルターにより「不要」と判断されたものが「無かったもの」とみなされ、記憶に上がることはありません。

つまり、心理的な盲点に隠されてしまうわけですが、その際、「不要」とみなされる条件には、「自分に必要かどうか」という以前に、「それを知っているかどうか」という大前提があり、「知識」や「経験」が無ければ、目の前に見えている情報も「見えていない」に等しい状態と扱われてしまいます。

又、逆に、目の前の物事について「知っている」状態であったとしても、その物事についての「知識」の深さや、それらに関連する知識の幅によって、物事の捉え方の抽象度が変わっていきます。

ここで言う「抽象度」とは、簡単に説明すると「情報を取りまとめる概念の度合い」です。

具体的な情報を知り、更に、それらを包摂(ほうせつ)する上位の概念を知ると、より物事を俯瞰(ふかん)的に捉えられるように、情報を取りまとめる概念が高次になるほど「抽象度が高い」ということになります。

例えば、建物を作るのに、デザインが得意な人は、洒落た色使いやセンスの良い素材選びができるかもしれませんが、耐震性などを考慮した構造物としての設計はできません。

しかし、デザインに加えて、建築設計の基礎知識、その地盤についての地質学、さらには、物理や数学の知識に長けていれば、「デザイン」「建築設計」「地質学」「数学」「物理」と5つの具体的な知識を包み込み横断する、高度な思考ができるようになります。

当然、知識の幅が広ければ、アイデアの幅も倍増し、どれか一つしか知らなかったよりも、素晴らしい結果を生み出すことができるでしょう。

英語で「It’s never too late to learn.(学ぶのに遅すぎることはない)」と言うように、何歳であっても勉強することはできます。

皆さんが「どうせ自分にはできない」「他の人より劣っているから」などと思い込んでしまっているならば、そのような考え方は捨て、小さな好奇心があればそれを大事にし、些細なことにも興味関心を持って欲しいと思います。

知識と経験を積み重ね、「智慧」を磨くことができれば、より広く俯瞰的な思考能力を獲得し、世の中から多くの気づきを得ることができるでしょう!

この「智慧がもたらす俯瞰的な気づき!」は、また、本ブログで掘り下げていきたいと思います。


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