皆さん、こんにちは。
この記事を読むタイミングによって年末/年始が前後しそうですので、「良いお年を」と「明けましておめでとうございます」の両方を発信しておきますが、皆さんは、2018年をどのように過ごされましたか?
私はと言えば、自分の「実力の無さ」を非常に実感した1年でした。
「実力の無さ」と書くとネガティブなセルフイメージを描いているように聞こえてしまいますが、むしろ逆で、2018年中に出会った方々は、様々なところで活躍されている方や実力のある方ばかりでしたので、自分の「実力の無さ」に気づき、「もっとレベルアップしなくては」「このレベルに止まっていてはダメだ」と、モチベーションを上げる機会の多かった年になりました。
そのような方と会って毎回思うことは、単なる努力だけではなく、圧倒的な知識量と経験を持っているということです。
私は、何かについていちいち後悔することはありませんが、そのような方々を見るにつけ、「自分と同じ時間を生きていながら、こんなに濃い人生を送ってきたのか」と思わされることがしばしばあります。
結局、何をするにしても、その「何か」の中で一番全体を見渡すことができ、一番選択肢を持つことができるのは、「何か」について最も知識を持つ人であり、最も経験のある人です。
例えば、ゲームにしても、最近流行っているFORTNITEやPUGBのようなバトルロワイヤルゲームでは、いかに武器の特性を知り、マップを把握し、操作に習熟しているかが鍵になります。
料理ならば、いかに沢山の食材や多くの味を知り、どれだけ調理経験を積んできたかで、料理人としての腕が変わってくることでしょう。
仕事ともなれば尚更ですが、特に競合の多い分野ならば、知識と経験の量で自身の価値に大きな差が現れます。
もっとも、仕事の場合は、運や人柄、人脈なども、成功の大きな要因になりますが、むしろそれらは副次的な要素で、直接的に自分自身を大きくしていくのは、知識と経験以上のものはありません。
又、一つのカテゴリーで知識を突き詰めることも重要ですが、知識が最も強みをもたらすのは、縦軸(同じカテゴリーでの蓄積)だけでなく、横軸(様々なカテゴリーでの蓄積)へ広がる時です。
拙著「成功するフリーランス – 年収1000万円は簡単に実現できる」やブログ等でもお話していますが、自身の主たる生業以外の仕事について知ることは、自分の主たる仕事に、より多くの付加価値を持たせることができます。
例えば、デザイナーの場合、基本的には人のためにデザインをしていれば良いですが、超絶的なセンスやスキルの持ち主でないかぎり、自ら営業をしたり、誰かに仕事を紹介してもらう必要があります。
もし人付き合いや営業が苦手ならば、一向に仕事がこないどころか、仕事として成立しえないかもしれません。
しかし、デザイン能力に加えて、営業センス、あるいは、ディレクションスキルなどがあれば、クライアントや仕事仲間に重宝されるようになり、ただじっとデザインの仕事が来るまで待つ、といったところから脱出することができます。
あるいは、ウェブデザインをしているならば、ウェブサイトを制作するためのプログラミング知識や、IT全般の知識があれば、案件をスムーズに進められるだけでなく、将来はデザインからプログラミングまで一人でできるようになるかもしれません。
そこに、ディレクションやマーケティングスキルまでプラスできれば、鬼に金棒になるでしょう。
私は、自分に合っていると思うことや、好きなことだけに邁進するのも良いと思いますが、知識というのは必ずどこかでつながっていて、様々な知識を突き詰めていくと、それらは横軸につながり、やがて縦軸で俯瞰できる領域が拡大していく、ということを知るべきだと思っています。
それは「ゲシュタルト」などとも言われますが、多くの人はこの知識の有効性の仕組みに気づいていません。
皆さんも、大人になってから色々なものを見聞して、「習ったことがある」とか「教科書に載っていたやつだ」といったように、学校で学んだ記憶の断片が蘇った経験があるはずです。
これは学校教育や教師の問題でもありますが、日本の学校で教えられる内容は、それなりに質が高いにも関わらず、それが何故必要なのか、どんな時に役に立つのか、なぜ学ぶことが楽しいのか、といったことを教えてもらう機会がほとんどありません。
学ぶのに遅いということはありませんが、大人になり色々なことを経験してからようやく、「数学ができていたら…」「英語を勉強しておけばよかった…」と思う人が多いのは、知識が様々な要素の集合によって、ようやく意味を為すということを知らないからです(御多分に洩れず私
もその一人でした)
しかしながら、初めからそのことに気づくのは誰にとっても難しいことですので、大人になって少しでもそのようなことに気づいたならば、学ぶことを諦めず、自らの向学心のきっかけとしてモチベーションの原動力にしてしまいましょう。
知識も経験も一朝一夕には蓄えられるものではありませんし、それらが役立つタイミングがいつやってくるかはわかりません。
しかし、知識と経験を積み重ねていくことで、いつかその蓄えが真価を発揮し、爆発的な価値を生み出すはずです!