皆さん、こんにちは。
年の瀬も近づき、学生は定期試験の時期に差し掛かり、私の子どもも、例に漏れず追い込みの試験勉強をしています。
毎度、試験の時期に子どもの話をしているような気もしますが、今回も「準備をしておいたほうがいいよ」と毎日アドバイスし続けるものの、本格的にスタートし始めたのはおよそ一週間前で、またもやギリギリのタイミングで「試験モード」となっている様子です。
私は、勉強の出来不出来が全てでは無いと思いますし、基本的には、色々と経験しながら、自分がやりたいと思えることを選択すれば良いと思っていますが、本人は、特に勉強が嫌いというわけではなく、どちらかというと学ぶことは好きなほうですので、「いかに学業と遊びを両立するか」を理解してもらおうと、毎日、子どもに助言し続けています。
ところで、私の好きなママモデルさんに、ファッション雑誌やブランド広告で活躍する、クリス・ウェブ・佳子さんという方がいらっしゃいます。
二人の子どもを育てながらモデル業をこなす彼女の座右の銘は「一番忙しい人間が、一番たくさんの時間を持つ」という言葉だそうですが、この言葉は「忙しいほど物事に集中し、無駄な時間を過ごさない」、つまり、「忙しい人ほど、多くの時間を有効に使うことができる」ということを意味しています。
この言葉は、スイスの心理学者であるアレクサンドル・ピネの言葉からの引用ですが、多くの人が抱える「時間が無い」という悩みは、このピネさんの一節をマイルールとして徹底すれば、あっと言う間に解決されるはずです。
しかし、ほとんどの人は、なんとなく頭でわかっていても、それを実行することができません。
その理由は、大きく二つあり、一つは、「何もゴールを設定していない」ということです。
ゴールが無ければ、当然、どこに向かうかも不明確ですし、そもそも、達成する必要性が自身にありませんので、自分を動かす原動力になりません。
もう一つは、今やるべきことに「意味を見出せない」ということです。
例えば、小中学校は義務教育となっていますので、誰もが、社会や数学といった教科を勉強することになりますが、そもそも、日本史の知識や数学の方程式のようなものは、日常生活で応用される場面も少なく、勉強そのものになかなか意味を見出せないため、「なんのために勉強するの?」と思ってしまう生徒がほとんどです。
もっとも、そのように思わせてしまう学校や教師にも問題はありますが、多くの学生は、なんとなく机に向かっているため、せいぜい定期試験のような小さなゴールが目の間にやってきたときにしか、頑張ることができません。
やがて大人になり、「あの時、数学を勉強しておけばよかった」と後悔したり、「これは化学で勉強した物質の変化だ」などと知識の断片を思い出す、といった経験が皆さんにもあるかもしれません。
そう思えるようになるのは、様々な経験を積み、「何故それが必要なのか?」ということに気づいたからですが、もしも、「あの時、〇〇を勉強していたら」と後悔することが事前に分かっていて、学生時代から真剣に勉強をしていれば、将来、その勉強を活かした分野で活躍することができます。
「そんなの初めから分かるわけない」と一蹴されてしまいそうですが、逆に考えれば、「そんなの初めから分かるわけない」から「事前に準備をしておく」とも考えられます。
つまり、知識というものは、どこで役にたつかわからないことの方が多いですが、その知識のストックがあればあるほど、やがてやってくる「未来の何か」に役立つチャンスが増えるのです。
投資の世界には「複利」という考え方があります。
「複利」とは、何かに投資した元金(元となる資金)から生じた利子を、さらに次の投資の元金にプラスすることで、さらに利子が増加し、それを繰り返すことで、雪だるま式に増えていく利子のことを言います。
知識や経験も同様に、吸収した知識や経験が増えることで、カテゴリーの違う知識同士、経験同士が横軸にも縦軸にもつながり、増えれば増えるほど、より多くのことが理解できるようになり、自分がカバーできる範囲が広がっていきます。
例えば、プログラミングなどは良い例ですが、プログラミングの場合、まず、国語と英語の知識が必要になります。
「数学じゃないの?」と思われるかもしれませんが、ロケット開発のような高等な計算が必要なプログラミングでもない限り、基本的には、論理的な考え方と知識だけで学ぶことができます。
英語が必要なのは、プログラムが基本的に英語で構成されていて、資料が英語であることが多いからです。
国語や英語の知識を使ってプログラミングを習得し、次に、物理計算や高度な演算が必要な開発したい、と思うことがあれば、物理や数学を学ぶことで、さらに明るい未来が待っているでしょう。
又、昨今は、音楽制作環境が完全にPCベースとなったこともあり、プログラマー出身のミュージシャンやDJも増えています。
ですので、「子どもの頃にピアノをならっていた」という人が、将来、プログラミングの仕事をしていたならば、ミュージシャンやDJといった道も選択できるわけです。
そのように、「知識の複利」を増やすことで、自分の選択肢は飛躍的に増え続け、多くのチャンスを獲得する機会が次々にやってきます。
学生の頃「なんの役にたつんだ」と疑問を感じていた勉強も、「初めから分かるわけない」未来の選択肢を増やすため、と考えれば、より意味のあるものに感じられるはずです。
昔から「学ぶのに遅すぎるということはない」と言うように、大人になった皆さんも、まだまだ、この「知識の複利」によって、自分の可能性を広げることができます。
「これは自分には関係ないかな?」と思うことも、貪欲に興味を持ち、沢山の知識を吸収していくことができれば、やがて大きな雪だるまのように膨らんだ「知識の複利」が、成功へのチャンスへと導いてくれるでしょう!
この「「知識の複利」でつかむ成功へのチャンス!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。