自分の価値を高めよう!Part9

2018年10月30日
自己啓発

皆さん、こんにちは。

私は、普段から読書をしていますが、ある小さな会の会報に書評を寄稿していることもあって、毎月、必ず本を読んでいます。

書評とは別にコラムも書いているのですが、今回は「人間」というテーマでしたので、良いタイミングだと、歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリの「ホモ・デウス」を読むことにしました。

ユヴァル・ノア・ハラリと言えば、2016年に出版された「サピエンス全史」で一躍有名になりましたが、近著である「ホモ・デウス」は、その続編的内容です。

前作「サピエンス全史」は、そのタイトル通り、我々人類、つまり、ホモ・サピエンスが生まれ、現代に到るまでの道程について書かれています。

しかし、単なる歴史書ではなく、文化、社会、経済、政治、地理、宗教など、あらゆる側面から人類の成り立ちが考察されており、その仔細な分析と見解で、世界中の読者に衝撃を与えました。

そして「ホモ・デウス」と冠された本作は、地球上で頂点に立ち、世界を征服する力を得たホモ・サピエンスが、高度に発達したテクノロジーを獲得して「ホモ・デウス(デウス=神)」になるという話を、現在、そして、近く起こりうる未来に到るまで、あらゆる側面から描いた作品です。

その「ホモ・デウス」の下巻では、「アルゴリズム」という言葉をキーワードに、「データ至上主義」となる現代人類社会において、「我々はコンピューター上のデータの一部に過ぎない」ということが書かれているのですが、その終盤の一節では、そのデータの一部でしかない人間の「価値」について触れられています。

「データ至上主義」とは、才能ある個人を神聖視する「人間至上主義」に対し、集積されたデータ処理システムが全知全能で、その一部となることが意味を成す思想・社会を指します。

そして「データ至上主義」では、個々の「経験」は、動物の経験となんら価値は変わらず、それをデータに変換しシェアすることで初めて価値となり「生き延びる」ことができると、著者は語っています。

この下りだけを取り出すと、やや陳腐な見解に聞こえてしまいますが、現代人類とその社会についてシニカルに描き、人類の未来について警鐘を鳴らす作品となっていますので、ぜひ手にとって読んでみることをオススメします。

話を戻しますが、つまり、ハラリさんの言う「データ至上主義」は、私たちが生きる現代社会をストレートに表現していますので、それが人類にとって良いかどうかという議論はさておき、自身の「価値」を高めるには、「経験」をデータに変換し、それをシェアする必要があります。

どんなに情報がデータ化されたとしても、リアルな経験・体験に勝ることはありませんが、それが価値を生み出すのは、何かしらの形、前述の話で言えば「データ」に変換されて、ようやくその経験に「価値」を付加することができます。

世の中には、世に知られていない才能を持った人が沢山いますが、多くは誰にも評価されず、認められることなく死んでいきます。

死後、運良く自分の作品や功績が認められるという可能性もありますが、それに何百億円という価値が付いたとしても、死んでしまえば本人にとって何の意味もありません。

色々な人とお会いしていると、面白いことをやっているのに、ただの自己満足で完結して、どこにも発表していなければ、誰かの目にさらされることもしていない、という人が時々います。

私が「本にしてみたら?」とか「ネットに出してみるといいよ」などと提案すると、「色々めんどくさそうだしねえ」「新しいことするの苦手で」などと言ったリアクションで、暖簾(のれん)に腕押しなこともしばしばです。

もちろん、ストレス発散になっていたり、充足感を得ているならば、それは自身のためになっているので無駄ということはありませんが、少なからず「何かを成し遂げたい」「それを皆に認められたい」と思っているならば、それを変換し意味を持たせることが必要です。

そのシェアの場は、必ずしもインターネットである必要あはりませんが、大多数が注目するツールやインフラは、大いに使うべきでしょう。

今がハラリさんの言う「データ至上主義」の過渡期なのであれば、「まだ誰も変換していない価値」を見つけるチャンスは、まだまだ転がっています。

又、その「価値」は、いつ、どのタイミングで高く評価されるかわかりません。

ある時にやってくる「価値の高騰」の波に乗ることができるのは、自身のスキルや経験を「価値」に変換し、押し寄せる波を待っている人だけです。

アイデアや経験のストックがあるにも関わらず、それを死蔵し続けているならば、今すぐ、それを変換・シェアし、この「データ至上主義」の波に乗り、生き延びる術を獲得しましょう!

この「自分の価値を高めよう!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。


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