皆さん、こんにちは。
先日、PCに音を取り込み終えたアナログレコードを売却した話をしましたが、勢いづいて取り込み作業の億劫さが減ってきたので、引き続き、全てのレコードを処分すべく作業を続けています。
売るといっても、買値がつかないようなレコードもありますので、できるだけ一つのジャンルを終わらせて、まとめて出すようにしていたのですが、少しでも部屋のスペースをクリアにしていきたく、現在は一箱(50〜60舞程度)ずつ買い取りに出しています。
その際、ふと気になったのが、部屋のものが少なくなったにもかかわらず、やけに落ち着かない雰囲気になったということでした。
私は潔癖症ではありませんが、周りのモノのバランスがおかしいとやたら気になり、本の高さが揃うよう並べ直したり、部屋のモノの配置を変えたくなったりという「模様替え体質」があります(以前に「模様替え瞑想」なるものについても、お話ししました)
多くの人は机の上が片付いている方がスッキリしますが、逆に、「ある程度散らかっている方が集中できる」という人もいます。
それは何故だろうと思っていたのですが、今回レコードを一箱だけ減らした際に感じた違和感と共通しているのではないか、と思いました。
そこで思いついたのが「フィボナッチ数列」です。
私自身、数学は全く得意ではありませんが、この「フィボナッチ数列」とは、「1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34」のように、次の数字と足した数字が、さらにその次の数字になる数列のことを言います。
株やFXをやっている方は、「フィボナッチリトレースメント」というツールで「フィボナッチ」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
又、フィボナッチ数列を用いた正方形の面積の合計がフィボナッチ数の積(掛け算した数)となる性質を用いて、長方形を作図していくと、そこに含まれる正方形が黄金比になる…、などと説明をすると難しい話になるため、詳しい内容は省略しますが、この「フィボナッチ数列」には、「黄金比」と呼ばれる、美しいバランスを生み出す数字が隠されています。
株やFXのチャートに、先の「フィボナッチリトレースメント」というツールで線を引くと、市場参加者が最も意識するラインを見つけることができます。
このツールにマッチしたラインは、皆が「この辺りがちょうど良い」と思う価格帯なのですが、それは「フィボナッチ数列」による「黄金比」によって導かれると考えられています。
チャートに限らず、前述のフィボナッチ数列による面積の話から作られた正方形の集まりを、自然界にあるもの、例えばカタツムリや巻貝の殻などと重ねると、不思議なことに、その形が一致していることを発見することができます。
私は、ちらかった机にも、周りの人が気づかないだけで、その状態を「心地よい」と感じている人自身だけに見える「黄金比」が隠されているのでは無いかと思っています、笑
実際に計測したわけではありませんが、きっと、私のレコードの箱が減った話も、部屋の中の「黄金比」が崩れたことによって発生した「違和感」だったに違いありません。
ところで、どんな人にも、何かしらの「心地よい」と感じる状態がありますが、それを自己啓発界隈では「コンフォートゾーン」と呼ぶことがあります。
過去の記事でも散々話題にしている「コンフォートゾーン」ですが、このコンフォートゾーンは、私たち人間の持つ「ホメオスタシス=恒常性維持機能」と深いつながりがあると言われています。
「汚い机」の話で言えば、机を綺麗にした瞬間、脳が「コンフォートゾーンを外れた」と認識して違和感を感じ、「ホメオスタシス」によって、急いで元の状態に戻そうと(机を汚そうと)するのです。
しかし、机が汚いくらいであれば問題はありませんが、いわゆる「ゴミ屋敷」のような状態までいくのは、人間的な生活として良い状態とはいえません。
「ゴミ屋敷」の主が、なぜ平気で住めるのかと言えば、ゴミだらけの状態が、その人のコンフォートゾーンになってしまっているからです。
「ゴミだらけなのに、コンフォート(心地よい)わけない」と思われるかもしれませんが、人間の脳は「ホメオスタシス」のように、自分の状態や安全を守ろうとする有能な機能がある一方、「適応」能力も備えているため、「ゴミ屋敷」が自分にとっての「当たり前」になった瞬間、脳は適応し、それが「コンフォートゾーン」へと変わってしまうのです。
つまり、私たちの備える「ホメオスタシス」が「コンフォートゾーン」に止(とど)めようとするわけですから、「ゴミ屋敷」から脱するためには、その人にとっての「コンフォートゾーン」を「綺麗な家」に書き換えてあげる必要があります。
しかし、人が堕落した状態になるのは簡単ですが、より良い状態になるには一定のパワーが必要です。
私自身を含む多くの人は、何か大きな目標を実現しようとすると、その目標が大きければ大きいほど、くじけてしまい、元の自分の状態(ゴールを達成している自分でなく、現状のままの自分)に戻ろうとします。
皆さんも、その大小はさておき、これまでに、なにかしらの目標を達成したことがあるはずです。
その「何か」を達成した際、これまでに見えなかったことが一気に実感できるようになり、心の中で「しっくり」きた気持ちになったことはないでしょうか。
それは言い換えれば「充足感」のようなものかもしれあませんが、その気持ちを実感したとき、自身の「コンフォートゾーン」は、それまで目指していたゴールの状態に置き換えられているのです。
その道中には、挫折や失敗などの困難もあるでしょう。
それでも、ゴールに到達した際に見える「しっくり」という表現、先の話で言えば、自分にとっての「黄金比」を見つける喜びを実感することができれば、更なるゴールへのモチベーションも高まるはずです。
「その「しっくり」きた感じがわからない」という方は、日常の些細なことから探してみると良いでしょう。
私のオススメは「模様替え」ですが、模様替えでなくとも、日々の生活の中で「これは自分に合っている」とぼんやり感じていることについて立ち止まって考察してみると、自分に合ったなにかしらの「黄金比」を見つけることができるはずです。
その小さな積み重ねは、いつしか「黄金比」のメジャーアップデートにつながり、自信を高みに引き寄せる強力なコンフォートゾーンへと変わることでしょう!
この「黄金比で作り出すコンフォートゾーン!」は、また、本ブログやメルマガで掘り下げていきたいと思います。